- 連載:AIに、仕事の流れごと任せる
- AI技術
段取りはAI、決めるのは私。PM役のAIに管理される毎日

※この記事は、noteで連載している「AIに、仕事の流れごと任せる」の第6回を転載したものです。元の記事はnoteでお読みいただけます。
株式会社Smallitの足立です。連載「AIに、仕事の流れごと任せる」の6回目です。
前回は、作り始める前の3日間の話を書きました。何をつくり、どんな計画で進めるかを、AIに教え込む準備です。
今回から、いよいよ計画に乗って仕事が動き出します。SMAL WAYの本領が発揮されるのは、ここからです。まずは、毎日の仕事の流れがどう変わったかを書きます。
「次は何をする?」と考えなくなった
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いちばん大きく変わったのは、私が段取りを考えなくなったことです。
AIが「今、着手できるタスク」を並べて提案してくれます。私はその中からいくつかを選んで、「これとこれを進めて」と言うだけ。選んだタスクは、AIが動き出します。
これが、思っていた以上に楽でした。何に着手するかを考えたり、前後のつながりを調整したりする時間が、まるごと無くなります。考えなくていいから疲れないし、すぐに手をつける気になれる。地味な変化ですが、生産性にいちばん直結しているのはここだと感じています。
作っている途中で、新しいタスクが生まれることもしょっちゅうです。1つのタスクに、細かい子タスクがいくつも必要になることもあります。それもAIが自分でタスクとして登録して、抜けなく管理してくれます。
以前、作業ごとにAIへ頼んでいたころは違いました。どこまで終わったか、次に何を頼むか、何が抜けているか。それは全部、私の頭の中と、私の管理メモの中にありました。AIは速いのに、段取りを考える私がいつも追いつかない。そんな状態でした。
今は、仕事の流れそのものをAIが持っています。言い換えると、プロジェクトを取り仕切るPM役のAIが、私を管理してくれている状態です。作業する側としても、プロジェクトを見る側としても、これがとても楽でした。
こう書くと、「AIに管理されていたら、人の管理する力が衰えるのでは」と思われるかもしれません。でも、計画を立てるのは今も人の役目です。前回書いたように、何をつくり、どんな順番で進めるかは、最初に人がAIと一緒に決めています。AIが代わりに持ってくれるのは、その計画を毎日回すための段取りです。単純作業に近いのに、人を疲れさせるだけの管理。そこを手放せるのが大きいのです。
メンバーが何人もいたら
今回は私ひとりで試しているので、ここは社内の別のチームから聞いた話です。
メンバーが何人もいるチームでは、AIがタスクごとに、そのとき妥当な人へ割り振ってくれるそうです。そのときのベストアサインでなければ、担当を変えてもらうこともある。それでも、みんなが様子見をして誰もそのタスクを取らない、いわゆる「お見合い」は起きないと聞きました。
管理する側からすると、これはかなりありがたい話です。
声がかかるのは、決めるときだけ
では、私は何をしているのか。AIから声がかかったときに、決めるだけです。
問いの多さは、前回書いた準備のころとあまり変わらない感覚です。本業の合間に回せる量でした。
問いはいつも、選択肢と、AIのおすすめと、その理由がそろった状態で届きます。ほとんどはすぐ答えられる確認なので、本業の合間でも回ります。少し手を入れて、AIから問いが来たらスマホに通知が来るようにもしました。今では、スマホが鳴ると、だいたいAIからの相談です。

8割は、AIの推しどおり
答えてみて分かったのは、感覚で言うと8割は、AIが「これがおすすめです」と言ってきた案をそのまま選んでいた、ということです。
AIのおすすめは、理由もきちんとしていて、仕様としても筋が通っています。正直に言うと、推しに乗っかるのは楽です。楽すぎて、ちょっと悔しいくらいに。
残りの2割に、人の出番がある
おもしろいのは、残りの2割です。私がAIのおすすめと違う選択をしたのは、だいたい次の3つの場面でした。現場での使い方、操作感、そして見やすさ。
どれも、仕様として正しいかどうかではなく、使う人がどう感じるかの話です。AIは、仕様として正しい案を出してくれます。けれど、現場の使い方と、触ったときの手触りは、人が知っている。
こうした部分は、現場の営業と会議をして決めていきました。会議で出た声が、そのまま仕様に入っていきます。
SMAL WAYでは、この会議そのものもAIの管理の中にあります。会議の予約から、録画、議事録づくり、そして仕様への反映まで、人の手を煩わせずに回ります。人は会議に出て、言いたいことを言うだけ。あとはAIが拾って、仕様の側を直してくれます。
元エンジニアとしては、この2割に口を出せる時間が、いちばん楽しい時間でした。
人は決めて、確かめる。その「決める」の中身が、少しずつ見えてきた気がします。
今回の問い
皆さんの現場では、仕事の段取りを考えているのは誰でしょうか。人が「決めること」に使えている時間は、1日のうちどれくらいあるでしょうか。
次回は、もう少し長い目で見た話です。日をまたいだり、途中で方針が変わったりしたとき、AIがどう仕事を持ち続けたかを書きます。
足立 高洋|株式会社Smallit 取締役
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