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BASE(ベイス)は、BASE株式会社が提供するASPカートシステム。簡単にECサイトを構築しネットショップを開業できることから、個人や小規模事業者を中心とした多くのユーザーに支持されています。

ASPカートシステムの中でも人気が高いBASEですが、このサービスにはメリットとデメリットがあります。利用にあたっては、企業はこれらの特徴を把握しておかなければなりません。
では、BASEにはどのような特徴があるのでしょうか。

そこで今回は、ユーザーの良い口コミと悪い口コミから、BASEのメリット・デメリットを詳しく解説していきます。

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BASEの悪い評判・口コミ

まずは、BASEへの不満に関するユーザーの口コミについて見ていきましょう。

  • 不慮の事態が起きても自己責任でトラブル対応してもらえない。
  • サポートはメールのみ。返信までに1週間待たされ、対応に時間がかかる。
  • BASE側のシステムの不具合で、自社のネットショップが繋がりにくいタイミングがあった。
  • 期限内に振込申請をしないと売上が失効するのが怖い。
  • 初期費用と月額費用が無料なので仕方ないが、販売手数料がもう少し安いと助かる。
  • ショップの設定変更の自由度が低い
  • デザインはテンプレート使用が基本で、凝ったことはできない。
  • ECモールのような集客力はないので、自分で集客施策を行う必要がある。
  • ブログやSNSを活用して自身で集客しなければ、商品が売れない。

このように、BASEに関しては、サポートや手数料、設定・デザインの自由度、また集客力などの点で、不満を感じている声が見受けられました。

BASEの良い評判・口コミ

次に、BASEに関する良い口コミについて見ていきましょう。

  • 初期費用や専門知識を一切必要としないので、誰でも元手0円から始めることができる。
  • ランニングコストがかからないので、プレッシャーやリスクなく、ネットショップを運用できる。
  • メールアドレスを登録してアカウントを作成すれば、あとはテンプレートを活用するだけで、キレイなショップを作ることができた。
  • わかりやすいガイドラインがあり、想像していたよりも簡単にサイト作成ができた。デザインテンプレートもおしゃれなものが用意されていて安心。
  • Facebookとの連携やInstagramでのタグ付けなどが可能なので、SNSで宣伝しやすく便利。
  • noteとのリンクが可能で、note内にショップボタンを表示できるため、ショップへの誘導がスムーズ。
  • 追加機能Appsが豊富で拡張性は〇。追加機能には有料のものもあるが、ECに必要な基本機能は安価で揃えることができる。
  • 決済手段が豊富。PayPalが導入できるので、海外向けの販売にも対応しやすい。

良い口コミでは、初期費用や維持費がかからないことや操作の簡単さを挙げる声が特に多く見られました。また、SNSとの連携性や充実した追加機能、豊富な決済手段などの柔軟性も、ユーザーは高く評価しているようです。

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口コミからわかるBASEのメリット・デメリット

ここからは、口コミをもとにまとめたBASEのメリットとデメリットについてご紹介します。

BASEのメリット

BASEの利用には、次のようなメリットがあります。

  1. 初期費用・固定費が無料
  2. 専門知識なしで簡単に始められる
  3. 追加機能が豊富
  4. 決済手段の選択肢が多い
  5. SNSとの連携性に優れている

5つのメリットについて詳しく確認していきましょう。

1.初期費用・固定費が無料

BASEは、スタンダードプランなら初期費用と月額料金が無料。発生する費用は、商品が売れた時に支払う手数料だけです。商品が売れない限り発生する費用はないので、初めてネットショップを始める方も安心でしょう。
このように、ノーリスクでネットショップを始められる点は、BASEの大きなメリットです。

2.専門知識なしで簡単に始められる

操作性に優れていて、簡単な手順でネットショップを開設できるのも、BASEの特徴。用意されているテンプレートをもとに、ドラッグ&ドロップを基本としたシンプルな操作でページを作成できるため、専門知識のない人もスムーズにサイト構築を進められます。

3.追加機能が豊富

BASEは、追加機能も豊富です。80種類以上の追加機能を、アプリという形で利用しながら、ネットショップの充実を図ることができます。
販促機能や分析機能も用意されているため、マーケティングにも役立つでしょう。

4.決済手段の選択肢が多い

BASEには、以下の決済手段が用意されています。

  • コンビニ決済(Pay-easy)
  • 銀行振込
  • クレジットカード
  • 後払い(Pay ID)
  • キャリア決済
  • PayPal
  • Amazon Pay
  • 後払い決済

これらの決済手段を、個別契約の手続きを行うことなく利用できる点は、事業者にとってのメリットです。
また、PayPalが使えるため、越境ECに対応しやすいのもポイントでしょう。

5.SNSとの連携性に優れている

BASEは、SNSとの連携性に優れています。連携できるのは、次のSNSです。

  • Instagram
  • Twitter
  • LINE公式アカウント
  • Facebook
  • YouTube
  • TikTok
  • note
  • Ameba

これらのSNSから集客や販売を行えば、ネットショップの可能性はより広がっていくでしょう。

BASEのデメリット

BASEの利用には次のようなデメリットがあることも把握しておかなければなりません。

  1. サポート体制が十分でない
  2. 販売手数料が高め
  3. 売上金の失効に注意が必要
  4. 設定やデザインの自由度が低い
  5. 集客を自分で行わなくてはならない

5つのデメリットについてご説明します。

1.サポート体制が十分でない

BASEでは、トラブル対応は基本的に当事者間で行わなければなりません。不測の事態が起きても運営が間に入って解決を促してくれるわけではないので、事業者はトラブルを防止するための対策を自社で講じておく必要があります。
また、運営への問い合わせ時間が限られており、その返信にも数日を要する点にも注意が必要。
トラブルについては、運営側のサポートを受けるのではなく、基本的に自社で対応できるような体制を構築しておきましょう。

2.販売手数料が高め

BASEでは、商品が売れた時のみ手数料の支払いが発生します。その価格は、スタンダードプランの場合で、サービス利用料3%・決済手数料3.6%+40円(Amazon Payと PayPalは4.6%+40円)です。
この手数料は他社と比べても標準的ですが、高く感じる人もいるでしょう。
また、グロースプランを選択した場合、月額料金5,980円を支払う代わりに、サービス利用料は無料、決済手数料はサービス利用料3%・決済手数料2.9%(Amazon Payと PayPalは3.9%)となります。
どちらのプランが合っているかは、月の売上や決済方法によって異なるので、まずはシミュレーションしてみることをおすすめします。

3.売上金の失効に注意が必要

BASEでは、売上金を一旦BASEが預かり、事業者による振込申請を経て、事業者の口座に売上金が振り込まれるという入金形式を取っています。
振込申請手続きをしなければ、売上金の振込は行われません。さらに、売上が売上残高に計上されてから180日を超えると、売上金は失効となってしまいます。
つまり、事業者は売上残高への計上から180日以内に、必ず銀行口座の登録と振込申請手続きを行わなければならないのです。
事業者は、この手続きを失念しないよう気をつけなければなりません。

4.設定やデザインの自由度が低い

BASEでは、設定やデザインの自由度は低めです。独自性の高い設定やこだわったオリジナルデザインの作成を行うのは難しいでしょう。
自由度が低いからこそ初心者でも扱いやすい簡単なシステムが成立しているので、この点は一概にデメリットとは言えませんが、ショップの仕様やデザインにこだわりたい方にとっては物足りないかもしれません。

5.集客を自分で行わなくてはならない

BASEで構築したネットショップは、他サイトやモールと連携しているわけではないため、集客力の面でやや劣ります。集客は、SNSなどを活用しながら、事業者自身が行わなくてはなりません。
集客機能や分析機能は搭載されているため、これらを活用しながら、集客に力を入れていくと良いでしょう。

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BASEはこんな人におすすめ!

上記のメリット・デメリットを踏まえると、BASEは次のような人におすすめのASPだと言えます。

  • EC運用初心者
  • リスクを抑えたい人
  • 小規模・スタートアップ事業者

BASEの魅力は、初期費用とランニングコストを抑えながら、とにかく簡単にネットショップを作成・運用できることにあります。設定やデザインの自由度はあまり高くないものの、だからこそ簡単なサイト構築が可能になっているのです。
この特徴から、コスト・リスク・手間を抑えながら小規模にネットショップを運用したいという方に、BASEは向いていると言えるでしょう。
ただし、デザインやオリジナリティにこだわった大規模ネットショップにはあまり向かないので、ご注意ください。

BASEでネットショップを開設する際の注意点

最後に、BASEでネットショップを開設するときに注意したい3つのポイントをご紹介します。

  1. 特定商取引法に則った規則を明記する
  2. 入金確認後は速やかに発送手続きを行う
  3. 銀行口座登録・振込申請を180日以内に行う

詳しく見ていきましょう。

1.特定商取引法に則った規則を明記する

ネットショップは、特定商取引法に則って運用しなければなりません。この法律には、商品の取引で起こりやすいトラブルに関するルールなどが定められています。例えば、代金の支払い方法や支払い時期、返品や交換についてなど。
この法律に則ったショップの規則を設定しておくことは、トラブル防止に効果的です。ネットショップ運営にあたっては、必ず特定商取引法に則って作成したショップの規則を、サイトに明記しておくようにしましょう。

2.入金確認後は速やかに発送手続きを行う

ネットショッピングで商品の発送が遅れると、顧客は不安になります。これは、ショップに対する満足度の低下にも繋がるでしょう。
またBASEは、期日内に商品を発送しないと、取引が自動でキャンセルされてしまう仕様です。期日は決済方法によって異なり、PayPalの場合は注文日から10日、Amazon Payの場合は30日、クレジットや後払いでは60日などとなっています。

スムーズに取引を進めるためにも、顧客からの入金を確認できたら、商品は速やかに発送するようにしましょう。

3.銀行口座登録・振込申請を180日以内に行う

前述の通り、BASEでは振込申請手続きをしなければ売上金の振込は行われません。この手続きをされないまま、売上計上後180日を超えた売上金は失効となってしまいます。
せっかくの売上を失効してしまうことのないよう、BASEの利用にあたっては、売上残高への計上から180日以内に、必ず銀行口座の登録と振込申請手続きを行うようにしましょう。
ただし、過去に振込申請を行ったことのあるショップでは、「失効金額の自動振込」を利用することが可能です。

まとめ

BASEは、初期費用やランニングコストといった費用面でのリスクを抑えながら、簡単な手順でネットショップを開設し運用できるASPカートシステムです。このシステムを活用すれば、専門知識のない初心者でも、問題なくネットショップを始められるでしょう。

ただしBASEの利用に際しては、ユーザーの口コミを参考に、その特徴を正しく把握することが大切です。悪い口コミについても確認しておけば、ネットショップを開設してからの「こんなはずじゃなかった」という失敗を防ぐことができるでしょう。


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