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商品やサービスの販売を目的にしたWebサイトを、「ECサイト」と呼びます。
24時間365日、どこからでも商品を販売・購入できるECサイトは、その利便性が魅力。近年ではコロナ禍の影響もあり、自社でECサイトを作成し運用する企業が増えています。

このECサイトの作成で活躍するのが、ECサイト制作会社です。
これは、ECサイトの作成や運用支援、コンサルティングなどを専門に行う会社のこと。ホームページ制作会社などとも呼ばれます。
多くの企業はECサイト制作会社に外注して、自社のEC作成を進めていきます。

制作会社は多数存在し、会社によって得意分野や費用は大きく異なります。よって、依頼時には慎重に制作会社を選ばなければなりません。

では、自社のECサイトの作成を依頼する制作会社は、どのように選べば良いのでしょうか。

そこで今回は、おすすめの制作会社とともに、その選び方のポイントを詳しく解説します。

目次

【厳選】おすすめの大手ECサイト制作会社7選

まずは、数あるECサイト制作会社の中でも評判が高い、おすすめの大手制作会社を7社ご紹介します。各社の特徴を比較していきましょう。

規模が大きい会社

規模が大きい会社としてご紹介したいのが、次の2社です。

  • 株式会社プレイビット
  • 株式会社フラクタ

各社の特徴をみていきます。

【株式会社プレイビット】

株式会社プレイビットは、「遊ぶように人生を楽しみ、豊かな世界を作る。」をコンセプトに掲げる制作会社。大手企業からスタートアップまで、幅広い企業のECサイト構築・運用を行なっています。

ShopifyによるEC構築に対応

株式会社プレイビットが得意とするのは、世界中で利用されているEC構築プラットフォーム「Shopify」でのECサイトの構築・運用。既存ECからShopifyへの移行も支援します。

また、自社運営のメディア「PLAYBIT magazine」では、豊富なノウハウを生かして、Shopifyの使い方に関する情報発信も行なっています。

構築・戦略策定・運用代行までトータルサポート

株式会社プレイビットは、顧客の課題に向き合い、解決することを大切にしています。
ECサイトについても、ただ構築するだけでなく、戦略策定や運用まで包括的にサポートを実施。手厚いコンサルティングにより、売上向上や課題解決を目指すことが可能です。

技術力やデザイン力にも定評があるので、こだわりのECサイトを実現したい方におすすめの制作会社です。

会社概要

所在地:東京都台東区下谷1丁目11番15号ソレイユ入谷 4F B5
設立年:2018年
URL:https://playbit.co.jp

【株式会社フラクタ】

株式会社フラクタは、さまざまな面から企業のDXを支援する会社です。ECサイトの構築からその後の運用までを手掛け、ブランドの自走を目指します。
また、同社はShopify Plus Partnersのひとつ。Shopifyでの EC構築を得意としています。

ブランディングに強い制作会社

株式会社フラクタの強みは、ブランディング。ブランドの立ち上げから認知、洗練、リブランディングまで、ブランディングに関するあらゆる業務を支援します。
優れたブランディングができれば、ECサイトのファンは増え、企業は安定的な利益を得られるようになるでしょう。

実際に同社には、有名企業のブランディング実績が多数。優れたデザインのECサイトを作り出しています。

マーケティング施策もお任せ

マーケティング施策に優れているのも、株式会社フラクタの魅力。分析したデータをもとに中長期的なマーケティング戦略を策定・実施し、集客や売上向上を図ります。
ビジュアル・販促物制作や広告運用、SNS運用、コンテンツ制作にも対応し、場合によってはイベントの企画・設計を依頼することも可能です。

会社概要

所在地:東京都渋谷区桜丘町22-14 N.E.Sビル N5F
設立年:2013年
URL:https://fracta.co.jp

実績がある会社

次にご紹介したいのが、実績豊富な以下の3社です。

  • 株式会社ニュートラルワークス
  • 株式会社askme
  • 株式会社Proteinum

それぞれの特徴を確認していきましょう。

【株式会社ニュートラルワークス】

株式会社ニュートラルワークスは、実績豊富なデジタルマーケティングカンパニー。3,000社以上のECサイトを手掛けた実績を持ちます。

デザインと利便性にこだわったサイト構築が魅力で、アパレルからインフラ、官庁まで、幅広い業種を支援しています。

オウンドメディアからECまであらゆるWebサイトを構築

株式会社ニュートラルワークスは多様なWebサイトの制作に対応します。例えば、オウンドメディアやコーポレートサイト、ECサイト、採用サイトなど。
ECサイトの場合は、サイトの勝ちパターンを意識した制作により、集客や売上向上を図ることが可能です。

ShopifyによるEC構築を得意としており、Shopify公認認定パートナーとしてのノウハウは十分。コストを抑えながら、機能やデザインに長けたサイトを実現します。

SEO対策に強く代行にも対応

株式会社ニュートラルワークスでは、Webサイトの構築だけでなく、Webサイトの改善やコンサルティングまで請け負っています。

中でも、得意としているのがSEO対策。SEOコンサルティングからSEO記事作成代行、SEO内部対策代行まで、経験豊富なSEOコンサルタントが対応し、上位表示を狙えるサイトを構築します。

会社概要

所在地:神奈川県茅ヶ崎市浜竹1-11-56
設立年:2016年
URL:https://n-works.link

【株式会社askme】

株式会社askmeは、ECサイトの制作や運用代行を担う会社です。これまでに1,500店舗以上のECサイト制作・運用に携わった実績を持ち、独自のシステム開発によるスピーディーな対応を行なっています。

モール出店ECの構築・運用に強み

株式会社askmeは、大手モールへの出店におけるEC構築を得意としています。対応モールは楽天市場やヤフーショッピング、auPAYマーケットアマゾンなど。
店舗の立ち上げはもちろん、商品登録やバナー制作、メルマガ配信まで、モールEC構築・運用をトータルでサポートします。

同社では、各モールのメリットを最大限に活用したモール構築が可能。
大手ECサイト構築に携わった技術者の提案により、売れる仕組みを作ることができます。

幅広い業務の運営代行に対応可能

ECサイトの運営にあたっては、さまざまな業務が発生します。株式会社askmeでは、これらの業務の代行を行うことも可能です。

対応している運営業務は、メルマガ配信、広告運用、撮影、ランディングページ制作、バナー制作、商品登録など。
これらの代行サービスを利用すれば、自社の人的リソースに不安がある場合も、無理なくECを運営できるでしょう。

また、同社はECのコンサルティングにも対応。集客や売上を上げるための戦略についてアドバイスを受けることもできます。

会社概要

所在地:大阪府大阪市西区阿波座1-4-4
野村不動産四ツ橋ビル14F
設立年:2004年
URL:https://www.askme.co.jp

【株式会社Proteinum】

株式会社Proteinumは、ECのトータルカンパニー。ECサイトの構築やコンサルティングを手掛ける、ECに特化した会社です。

ユーザー目線でのサイト構築が可能

株式会社Proteinumには、楽天・Amazon 出身者や経営コンサル出身者が在籍しています。ECサイトの制作・運用に関する知見に長けているため、ニーズに沿った理想のECサイトを構築することが可能です。
また、ユーザー目線に立ったECサイトを提案・制作できる点もこの会社の強み。UI/UXを重視することで、売れるECサイトを目指します。

もちろん、サイト制作後のサポートも充実。戦略策定や運用まで、継続的なサポートを受けることが可能です。

高品質なコンサルサービスで課題を解決

株式会社Proteinumは、コンサルティングサービスでも高い評価を得ています。支援企業は100社以上、継続率は96.2%、お客様満足度は93.5%以上を誇り、質の高いサービスで幅広いジャンルの企業を支援しています。

具体的には、戦略構築やデータ分析、集客対策、利益改善のためのサポートなどに対応。同社のコンサルティングによる売上増加率は平均300%以上にのぼり、依頼店舗の売上向上に大きな成果をあげています。

会社概要

所在地:東京都港区西新橋3-4-2ヤマキ第二ビル4階
設立年:2020年
URL:https://proteinum.co.jp

越境ECに強い会社

海外に向けて商品を販売するECサイトを、越境ECと呼びます。
制作会社には、越境ECに特化しているものも存在します。その中でも特におすすめなのが、次の2社。

  • ジェイグラブ株式会社
  • 株式会社ecbeing

どのような会社なのか詳しくご紹介します。

【ジェイグラブ株式会社】

ジェイグラブ株式会社は、越境ECサイトの構築や海外ECモールへの出店支援を行う会社です。
越境ECに取組んで20年と越境ECにかなり特化しており、ShopifyやAdobe Commerceによる海外に向けたEC構築に対応しています。

越境EC専用プラットフォームを自社運営

ジェイグラブ株式会社の大きな特徴は、越境EC専用のプラットフォームを自社で運営していることでしょう。
それが、「j-Grab Mall」です。
このプラットフォームでは、海外の主要ECモールとの連携に対応。事業者は「j-Grab Mall」に出店するだけで、個別の手続きなしに、あらゆるモールで商品を販売することができます。

また、越境ECで発生するさまざまな手続きや業務についても、ワンストップの支援を実施しているため、事業者は最小限のリソースで越境ECを実現することが可能です。

海外進出コンサルティングにも対応

ジェイグラブ株式会社では、海外進出コンサルティングサービスも提供しています。越境ECに関する専門的なアドバイスは、越境ECの成功に役立つでしょう。

具体的なサービスは、戦略・事業計画策定、通訳・翻訳、海外市場調査、商標や認証の取得、助成金の申請など。
海外の複雑な手続きも、この支援を受ければスムーズに進められるでしょう。

会社概要

所在地:東京都渋谷区桜丘町14-1
設立年:2010年
URL:https://www.j-grab.co.jp

【株式会社ecbeing】

株式会社ecbeingは、ECサイト業界実績 15年連続 No. 1、構築数1,600超を誇る制作会社。大手・中堅企業向けプラットフォームとしてBtoC用の「ecbeing」とBtoB用の「ecbeing BtoB」、中小企業向けプラットフォームとしてSaaS版の「メルカート」を提供しています。

豊富な実績とリソースで充実したサービスを提供

株式会社ecbeingは、EC構築の実績が豊富。23年間にわたってEC構築サービスを提供し、1,600以上のサイトを作成しています。この実績から培われたノウハウにより、顧客ニーズに柔軟に対応し、理想のサイト作成を行なっています。

また、同社はリソースも豊富。開発に500名、マーケティングに200名という国内最大規模の体制で、サイト構築から運用支援までスピーディーに対応することが可能です。

越境EC・海外進出もトータルサポート

株式会社ecbeingでは、企業の越境ECや海外進出のサポートも行なっています。

同社のシステムは、国内ECと海外ECの個別構築にも一元管理にも対応し、言語や通貨、決済も海外向けにカスタマイズすることが可能。国境を感じないスムーズなEC構築・運用を叶えます。

会社概要

所在地:東京都渋谷区渋谷2-15-1 渋谷クロスタワー
設立年:1983年
URL:https://www.ecbeing.net

ECサイト制作会社の選び方

現代には、多くのECサイト制作会社が存在します。理想のECサイトを実現するには、さまざまな面から制作会社の特徴を確認し、自社のニーズに合う会社を選定しなければなりません。

この時確認すべき制作会社の特徴は多数ありますが、その中でも重要性が高いのは、次の4点です。

  • ①実績があるかどうか
  • ②費用が妥当であるかどうか
  • ③スケジュール感が妥当であるかどうか
  • ④ECサイトの制作後のサポート体制が充実しているかどうか

ここでは、上記4つのポイントについて、その内容を詳しく解説していきます。

【選び方①】実績があるかどうか

依頼するECサイト制作会社を選ぶ際にまず確認すべきなのが、その会社の持つ実績です。
実績からは、実務年数や件数だけでなく、その制作会社のさまざまな特徴がわかります。例えば、得意とする業界・商材やデザイン、運用支援の経験など。

多くの制作会社では会社のWebサイトに実績を掲載しています。また、資料請求や見積もり依頼時に情報をもらえることもあるでしょう。
依頼する会社を選ぶ際には、必ずこれらを確認し、実績を把握しておくようにしてください。

実績から自社の業界や商材との親和性をチェック

まず実績から確認したいのは、自社の業界や商材とその制作会社との親和性です。

制作会社ごとに、得意とする業界や商材は異なります。自社と同じ業界や似た商材を扱うECの構築実績が豊富で、それらを成功させている制作会社であれば、自社のEC構築も成功する確率は高いでしょう。
反対に、自社と同じ業界や似た商材を扱った実績がない制作会社の場合、その業界・商材に関するノウハウがなく、EC構築がうまくいかない可能性が懸念されます。

EC構築に失敗するリスクを避けるためにも、制作会社選びでは、自社の業界・商材との親和性を重視しましょう。

「ECサイト制作会社を徹底比較18選!比較ポイントや費用相場等も解説」では、制作会社の強みを比較していますので、参考にしてみてください。

実績からデザインをチェック

制作実績からは、その制作会社が得意とするデザインも把握することができます。制作会社が実際に作成したECサイトを見ながら、「自社が目指すものに近いデザインが可能か」「自社が目指す世界観を実現可能か」を判断しましょう。

同じ制作会社でも、デザインには担当者や扱う商材などによって幅があります。そのため、なるべく多くの実例を見て判断することをおすすめします。

実績から運用経験をチェック

ECサイト制作会社は、サイト構築だけでなく、運用支援も行うことが多いです。制作会社の運用支援を受ければ、構築後のECサイトの運用はスムーズになり、万が一のトラブルにも備えられるでしょう。
そのためにも、制作会社選びでは、その運用支援実績を重視しなければなりません。

各制作会社が「どこまでの業務(EC構築、運用支援サービスなど)に対応しているか」また「運用支援の実績はどれくらいあるか」も、実績から読み取りたい情報のひとつです。

【選び方②】費用が妥当であるかどうか

次に重視すべきポイントは、費用です。予算と費用のバランスが取れていないと、ECサイトを作成しても、すぐに運用が厳しくなってしまう恐れがあります。
ECサイト作成やその後の運用にかかる費用については、事前に各社に問い合わせ、具体的に把握しておくようにしましょう。

複数社から見積もりを取る

ECサイトの作成にかかる費用は、ECサイトの規模や構築方法、機能、デザインなどによって大きく異なります。制作会社を比較する際には、ECサイト作成のニーズを踏まえ、その内容に対する費用の妥当性を見極めることが大切です。

そのためには、まず制作会社から見積もりを取る必要があります。
この時、見積もりを1社だけに絞ってしまうと、他との比較ができず、提示された金額が妥当かどうか判断できません。よって、この見積もりは複数社に依頼し、各社の見積もり内容を比較しながら、相場を把握するようにしましょう。

また、見積もりを確認する際には、金額だけでなく内容もよく確認するようにしてください。
見積もり内容が曖昧だったり、要件を満たしていなかったりすれば、後から多額の追加費用を請求されてしまう恐れがあります。
また、見積もり内容の詳しさ・わかりやすさから、その制作会社の姿勢を知ることも可能でしょう。

この確認作業を円滑にするには、見積もり前に、自社がECサイトに求めるニーズや要件を明確にしておくことも重要です。

安さを決め手にするのはNG

制作会社の選定では、複数社から見積もりを取って価格を比較します。
しかし、そこで安さだけを理由に依頼する制作会社を選ぶのはおすすめしません。ただ安いだけでは、その分ECサイト制作のクオリティが下がったり、見積もり上で必要な要件が満たされていなかったりする恐れがあるためです。

ここでも重要になるのはバランスです。「価格」と「その制作会社で実現できること」とのバランスを見ながら、自社のニーズを踏まえて依頼会社を選ぶようにしましょう。

【選び方③】スケジュール感が妥当であるかどうか

スケジュール感の妥当性も、ECサイト制作会社を選ぶ際のポイントです。

ECサイトの制作にかかる期間は、「どのようなECサイトを作るか」によって異なります。
例えば、大規模で多機能なサイトを作るとなると、完成には長い期間を要します。一方、小規模で機能やデザインにそこまでこだわらないサイトであれば、比較的短期間での制作が可能でしょう。
また、大規模なサイトであっても、多くのエンジニアに作業してもらうことで制作期間を短縮できる可能性はあります。ただし、その分人件費は嵩むでしょう。

同じサイト制作でも、制作会社によっても制作期間は異なるため、企業は自社のニーズに合ったスケジュールで制作を進められる制作会社を選ぶ必要があります。
スケジュール感の妥当性については、見積もりと同じく複数の制作会社に制作期間を提示してもらい、それを比較して判断すると良いでしょう。

構築方法によって制作期間は異なる

ECサイトには複数の構築方法があります。その代表的なものが「ECモールへの出店」「ASP」「オープンソース」「パッケージ」「フルスクラッチ」の5種。
これらのうちどの構築方法を選ぶかによって、ECサイトの制作期間には大きな違いが出ます。

各方法における制作期間の目安は、次のとおりです。

  • ECモールへの出店・・・数日〜
  • ASP・・・1週間〜
  • オープンソース・・・1ヶ月〜
  • パッケージ・・・3ヶ月〜
  • フルスクラッチ・・・半年〜

ECモールへの出店やASPの場合、短い期間でECサイトを完成させることができます。
しかし、その他の手段の場合には、完成までにある程度の期間が必要でしょう。特に、大規模で独自性の高いECサイトのフルスクラッチ構築の場合、完成までに1年以上かかることも珍しくはありません。

自社ECのリリース予定日が決まっているのであれば、それまでの時間を踏まえて、構築方法を選択するようにしましょう。

【選び方④】ECサイトの制作後のサポート体制が充実しているかどうか

ECサイト制作会社の選定では、サイト構築後のサポートについてもよく確認しておかなければなりません。

サイト構築後のサポートの仕様は、制作会社によって異なります。「どの範囲まで対応可能か」「有料か無料か」「対応時間はいつか」などの点については必ず確認し、なるべく手厚いサポートを行っている制作会社を選ぶようにしましょう。
手厚いサポートの制作会社を選べば、何か問題が生じても迅速な対応ができ、安定的にECサイトを運用することが可能です。

運用だけでなく集客や売上向上支援も

制作会社の中には、ECサイトの運用だけでなく、集客や売上向上、業務効率化のための戦略策定までサポートする会社もあります。
自社内にECマーケティングのノウハウがない場合でも、制作会社側にこのようなサポートがあれば、効果的に集客施策を実施し、ECの売上向上を目指すことができるでしょう。

集客や売上向上のサポートを受けたい場合には、それに対応している制作会社を選ぶようにしてください。

ECサイト制作の費用相場

ECサイトの制作費用は、「どのようなサイトを作るか」「どの制作会社に依頼するか」などによってかなり差が出ます。そのため、一概に相場を述べることはできません。
目安としては、小規模なECサイトであれば100万円以内、中規模なECサイトであれば200〜500万円程度で制作は可能でしょう。ただし、大規模で独自性の高いものであれば、1,000万円以上の費用がかかることもあります。

また、構築方法によっても制作費用は変わります。
各構築方法における費用の目安は、次のとおりです。

  • ECモールへの出店・・・10万円前後
  • ASP・・・無料〜100万円
  • オープンソース・・・100〜500万円
  • パッケージ・・・500万円前後
  • フルスクラッチ・・・1,000万円以上

ASPには、無料でECサイトを開業できるものも存在します。自身で構築作業を行うなら、他の方法よりも費用を抑えることは可能でしょう。
また、構築費用が比較的安いECモールやASPでは、販売手数料などの各種手数料が継続的にかかります。初期費用だけでなく、運用にかかる費用(手数料)についても、事前に把握しておくことが大切です。

オープンソースやパッケージ、フルスクラッチでの構築にはかなりの費用がかかりますが、その分これらの方法はカスタマイズの自由度に長けています。完成にはコストも時間もかかるものの、こだわりのECサイトを実現することができるでしょう。

まとめ

ECサイト制作会社の選定は、ECサイトの成功・失敗に影響します。失敗を避けるためには、あらゆる面で自社に合ったECサイト制作会社を選ぶことが大切です。
そのためには、複数の制作会社の特徴をよく調べ比較すること、また自社のニーズを明確化することが必要でしょう。

さらに、制作会社選びでは、ECサイトの構築だけでなく、その後の運用支援の内容も重視しなければなりません。スムーズな運用を可能にするためにも、売上・集客を伸ばして利益をあげるためにも、運営代行やコンサルティングサービスの有無は必ず確認しておくようにしてください。