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ドロップシッピングは、ネットショップの販売方法のひとつです。
この方法には特有のメリットとともにデメリットがあります。そのため、この方法で商品販売を始めるには、事業者はまずデメリットを把握した上で、その対策を講じておかなければなりません。
では、ドロップシッピングには具体的にどのようなデメリットがあるのでしょうか。
今回は、ドロップシッピングのメリット・デメリットや成功のためのポイントを詳しく解説します。
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ドロップシッピングの仕組み
ドロップシッピングは、店舗が在庫を持たずに商品を販売するネットショップの仕組みです。
ECサイトから顧客の注文を受けたショップは、契約しているメーカーに商品を発注します。発注を受けたメーカーは、商品を梱包し、直接顧客に発送します。
ネットショップでは、注文を受けたショップが自社在庫の商品を顧客のもとへ発送するのが通常です。しかし、ドロップシッピングの場合、ショップが在庫を持たないため、顧客への発送作業を行いません。また、自ら仕入れを行う必要もありません。
この仕組みはネットショップのリスクや手間を軽減させるものですが、一方で販売にあたってのハードルが多いため、導入する際は注意が必要です。
ドロップシッピングのデメリット
この販売方法のデメリットとしては、次の5点が挙げられます。
- ①競合相手が多い
- ②利益が出にくい
- ③在庫状況を把握しづらい
- ④商品が手元にない
- ⑤トラブルに迅速な対応ができない
詳しくみていきましょう。
①競合相手が多い
ドロップシッピングが可能な商品は限られています。また、多くのショップは、特定の専門業者(DSP)を経由して扱う商品を選びます。
そのため、ドロップシッピングを導入するとなると、同じ商品を扱う競合はどうしても多くなってしまいます。
また、この方法では仕入れがいらないため、ネットショップの開設のハードルが下がり、参入する事業者が増えることも考えられるでしょう。
同じ商品を扱う競合に勝つためには、差別化が重要です。ただしドロップシッピングでは、価格で優位性を確立するのは困難であり、簡単に差別化施策を取れるわけではありません。
②利益が出にくい
ドロップシッピングは、利益を出すのが難しい販売方法です。
商品の販売価格は自由に設定できますが、競合が多いため、高い価格設定では商品が売れません。
一方、競合との差別化を図るために価格を下げ続けると、商品が売れても利益が出ません。
この手法で利益を出すには、価格で競争するのではなく、「このショップで購入することの付加価値」で競う必要があります。
③在庫状況を把握しづらい
ご説明したとおり、ドロップシッピングでは、ネットショップ側で在庫を持つことはありません。これは在庫リスク低下に効果的ですが、一方で在庫状況の把握がしづらいという点では、デメリットにもなり得ます。
メーカー側で管理している在庫をショップ側でこと細かく把握することは困難です。メーカーは多数のショップと契約しているため、予期せぬ品切れの恐れもあります。つまり、ネットショップが顧客から注文を受けメーカーに発注してから、「その商品は品切れだった」ということもあり得るのです。
ネットショップの運営において、これはリスクとなるでしょう。
④商品が手元にない
ドロップシッピングでは、ネットショップ側に商品在庫がありません。ショップは手元に商品がない状況で、ECサイトのページ作成を行うことになります。
基本的な画像や情報は用意されているものの、実際の商品を見ずに、独自の視点から商品の特徴や魅力を伝えることはできません。そのため、ドロップシッピングで扱う商品について、独自性のあるページを作成するのは難しいでしょう。
⑤トラブルに迅速な対応ができない
この方法では、業務の一部をメーカーに任せることになります。そのため、発送の過程で何かトラブルがあっても、ショップ側が迅速にトラブル内容を把握し対応することができません。
トラブル対応は信用問題に繋がるため、この点はネットショップにとっての大きなリスクです。
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ドロップシッピングのメリット
この販売方法には、次のようなメリットも期待できます。
- ①低コストでビジネスを始めることができる
- ②商品の発送業務が不要
- ③販売価格を自由に設定できる
それぞれ詳しくご説明します。
①低コストでビジネスを始めることができる
通常、ネットショップを始めるには、商品を仕入れる必要があります。また、仕入れた在庫を保管するスペースや梱包・発送のためのスペース、人材も確保しなければなりません。
しかし、ドロップシッピングでは仕入れや在庫管理の必要がありません。発送作業のためのスペースや人材も不要です。
これにより、一般的な販売方法と比べ低コストでビジネスを開始できる点は、大きなメリットです。
②商品の発送業務が不要
商品の発送業務をネットショップ側で行う必要がない点も、この方法の特徴です。ドロップシッピングでは、発送業務をメーカー側が担うためです。
これにより、ネットショップ事業者は場所や人材、コストを節約することができます。
③販売価格を自由に設定できる
ドロップシッピングでは、商品の販売価格をショップ側が自由に設定できます。販売価格を上げ大きな利益を目指すことも、販売価格を下げ販売数アップを目指すことも可能です。
また、ショップ側の采配で、商品を購入した顧客に対し特典を付与することもできます。
ドロップシッピングを始める方法
ドロップシッピングを始めるにあたって、多くのネットショップの運営者が取る方法が、DSPの利用です。
DSPとは、ドロップシッピングサービスを提供する業者のこと。販売者とメーカー・卸業者を繋ぐ役割を果たします。
ネットショップの運営者は、DSPが運営するサイトから扱う商品を選び、自社のショップで販売します。代表的なサイトとしては、「NETSEA」や「TopSeller」などが挙げられます。
ネットショップの運営者が直接メーカーや卸業者と契約するケースもありますが、個別の契約に対応する業者は稀でしょう。
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ドロップシッピングで失敗しないためのポイント
最後に、ドロップシッピングで失敗しないためのポイントを4つご紹介します。
- 集客施策に力を入れる
- コンセプトを意識した商品選定を行う
- 幅広い商品ラインナップを持つ
- 需要に合わせて商品を入れ替える
各ポイントについて確認していきましょう。
集客施策に力を入れる
ドロップシッピングで利益を出すには、集客施策に力を入れる必要があります。SNS運用やSEOによるコンテンツマーケティング、広告、メルマガなどの手法をうまく使い分け、ネットショップへの顧客流入を促しましょう。
集客施策はやみくもに行うのではなく、ショップのターゲットに合わせた手法で行うことが大切です。ターゲット層によって利用するSNSや好みのコンテンツには違いがあるためです。
集客施策には複数の種類がありますが、中でも無料で利用でき拡散性に優れたSNSの運用には力を入れるべきでしょう。
コンセプトを意識した商品選定を行う
ドロップシッピングのネットショップで成功するためには、コンセプトを意識することが大切です。ショップのデザインはもちろん、商品の選定においてもコンセプトを重視しましょう。
デザインや商品に統一感がないと、ネットショップの利便性やイメージは下がり、結果として顧客の離脱が進んでしまいます。
まずは、顧客に「このショップで買いたい」と思わせるようなコンセプトを設定するようにしてください。
幅広い商品ラインナップを持つ
ドロップシッピングでは、メーカー側による品切れのリスクがあります。もし特定の人気商品しか取り扱っていないネットショップで、その商品が品切れしてしまったらどうなるでしょう。ネットショップで売れる商品はなくなり、売上も立たなくなってしまいます。
これを避けるためには、日頃から幅広い商品を取り扱っておくことが大切です。ショップの売上を人気商品だけに頼らないよう気をつけましょう。
需要に合わせて商品を入れ替える
ネットショップで扱う商品は、需要に合わせて適宜入れ替えるようにしましょう。
需要がない商品をいつまでも掲載していると、顧客の利便性や信頼性は低下してしまいます。掲載商品は、トレンドを意識しながら、必要に応じて変化させていくことが重要です。
ドロップシッピングのコツについては「ドロップシッピングで失敗しないためには?失敗する要因と対策を解説」もご一読ください。
まとめ
ドロップシッピングは、コストやリスクを抑えながら手軽にネットショップを開業できる方法のひとつです。リソースが少なくても、この方法であれば、ネットショップは始めやすいでしょう。
しかしこの方法には、気をつけたいデメリットも多数あります。特に、競合の多さや利益の出しにくさについてはよく理解し、対策をしっかり立てておくようにしましょう。
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