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インターネットの利用が当たり前になった現代では、ほとんどの企業が自社のWebサイトを開設しています。また、個人でWebサイトを運営する人も、少なくはありません。
Webサイトの開設にはCMSがよく用いられますが、Wixもそのひとつ。このサービスは近年注目され、世界中で利用されるようになっています。

では、Wixとはどのような特徴を持つサービスなのでしょうか。

今回はWixのメリットとデメリットについて詳しく掘り下げていきます。

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Wixとは

Wixは、CMS(専門知識のない初心者でも簡単にホームページを作成できるサービス)の一種です。イスラエルの企業により2006年にリリースされ、2012年には日本語対応が可能になりました。

Wixは、無料版が用意されていることやシンプルな操作性による手軽さが魅力のサービス。誰でも簡単に利用できることから、現在では世界190ヵ国に2億人以上のユーザーを持つ、人気のCMSとなっています。

Wixのメリット

ここからは、Wixの特徴についてご紹介します。Wixの利用には、次のようなメリットが期待できます。

  • ①無料プランがある
  • ②ホームページが自動生成できるAI機能がある
  • ③ドラッグ&ドロップでホームページ制作ができる
  • ④PC版とモバイル版を別々にカスタマイズできる
  • ⑤デザインプレート・画像素材が豊富
  • ⑥様々な機能をサイトに追加できる
  • ⑦バージョンアップやセキュリティ対策が不要

上記7つの点について詳しくみていきましょう。

①無料プランがある

Wixには、無料版が用意されています。基本機能であれば、メールアドレスの登録だけで、サービスの無料利用が可能です。初期費用や月額料金が発生することはありません。

また、有料版のプレミアムプランには月額500〜3,800円まで7つのプランが用意されていますが、これらのほとんどには1年間無料のドメインクーポンがついています。さらに、利用開始から14日間は全額返金保証制度の対象となるため、トライアルとして利用することもできます。

②ホームページが自動生成できるAI機能がある

Wixには、『Wix ADI』 と呼ばれるAI機能が搭載されています。ユーザーは、これを利用してホームページを自動生成することが可能です。
使い方は簡単で、いくつかの質問に答えていくだけ。AIに生成されたホームページは、好みに合わせて調整することができます。

テンプレートによる作成よりも、さらに簡単で楽にホームページを作成したい方には、この機能の利用がおすすめです。

③ドラッグ&ドロップでホームページ制作ができる

Wixでホームページを制作する際の基本の操作は、ドラッグ&ドロップです。HTMLやCSSなどの専門知識は不要で、マウスだけを使った直感的な操作でホームページを作れます。
シェアトップのWordPressと比較してもその操作性は高く、初心者でも安心して利用できる点は、Wixの大きなメリットです。

④PC版とモバイル版を別々にカスタマイズできる

このサービスは、スマートフォン画面にも自動対応しています。パソコン版のホームページを制作すれば、同時にスマートフォンに最適化したサイトも完成するため、別々に手間をかける必要はありません。

また、パソコン版とスマートフォン版をそれぞれカスタマイズすることも可能です。管理画面を切り替えれば、どちらのレイアウトも簡単に編集することができます。

⑤デザインプレート・画像素材が豊富

多数のデザインテンプレートが用意されている点も、Wixの特徴です。2023年7月現在、テンプレート数は800種類以上。デザイン性に優れた美しいテンプレートがラインナップされています。

また、このサービスでは写真や動画のフリー素材も豊富に用意されています。

テンプレートやフリー素材はカスタマイズでき、ユーザーの好みに編集することができます。

⑥様々な機能をサイトに追加できる

Wixでは、アプリによって、ホームページに必要な機能を追加することができます。例えば、ネットショップ機能や予約機能、マーケティング機能、SEO機能など。
ユーザーは、Wix App Marketで提供されている250種類ものアプリの中から、必要なものを選択できます。これを利用すれば、高機能なホームページを完成させることも可能でしょう。

提供されるアプリには無料のものが多いです。しかし、中には有料のものもあるので注意しましょう。

⑦バージョンアップやセキュリティ対策が不要

Wixは、クラウドベースのCMS。よって、基本的な保守管理は全てWix側が担います。バージョンアップやメンテナンスは自動で行われるため、ユーザー側が保守管理に手間をかける必要はありません。
ホームページ作成にあたって自身での管理に不安がある方も、Wixなら安心してシステムを運用できるでしょう。

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Wixのデメリット

次に、Wixのデメリットについてみていきましょう。

  • ①カスタマイズ性が低い
  • ②デザインテンプレートを変更できない
  • ③管理画面が分かりづらい
  • ④データ容量が小規模
  • ⑤ページの表示速度が遅い
  • ⑥バックアップ機能がない
  • ⑦サポート体制が弱い
  • ⑧無料プランはビジネス利用に不向き

上記8つの点について解説していきます。

【デメリット①】カスタマイズ性が低い

Wixではアプリによって機能を追加することが可能ですが、そのカスタマイズ性は決して高くはありません。アプリやプラグインの限定などといった機能制限があるため、WordPressのように自由自在なカスタマイズは不可能でしょう。
そのため、独自性のあるホームページ制作には向きません。

【デメリット②】デザインテンプレートを変更できない

Wixで用意されているデザインテンプレートは、好みに合わせてカスタマイズすることができます。しかし、大幅なカスタマイズは不可能なので、細やかなデザインニーズに対応することはできません。

また、ホームページの内容をそのままに、テンプレートだけを変更することもできないので注意しましょう。テンプレートを変えたい場合には、同時に内容も作り直すことになり、少し手間がかかります。

【デメリット③】管理画面が分かりづらい

Wixは、管理画面が分かりにくい点もデメリットです。表示されるメニューが多く、また滅多に使わない機能も表示されているため、管理画面はやや煩雑。直感的な操作がしにくく、初心者には使いづらいかもしれません。

【デメリット④】データ容量が小規模

Wixでは、エンタープライズプラン以外のプランにデータ容量の制限がかけられています。その制限量は500MB〜50GBで、特に下位プランでは十分とは言えません。
よって、この容量が十分でない場合には、独自ドメインとレンタルサーバーによるホームページ運用も検討するとよいでしょう。

【デメリット⑤】ページの表示速度が遅い

Wixで作成したホームページは、ページの表示速度が遅くなりやすいので注意が必要です。ページの表示速度が遅いと、離脱するユーザーは多くなってしまいます。

また、機能やページ数が多くなると管理画面の表示速度も遅くなります。Wixはどちらかというと小規模ホームページ向きであり、規模の大きなホームページ作成には向かないと考えてよいでしょう。

【デメリット⑥】バックアップ機能がない

Wixでは、バックアップ機能が用意されていません。サイト編集履歴機能からホームページを以前のバージョンに戻すことは可能ですが、自動でのバックアップは行われないため、バックアップデータを用いたホームページ再建は不可能です。

ただし、手動で操作する複製機能は用意されています。Wixの利用にあたっては定期的にこの機能を用い、最新のホームページの複製を作成しておくようにしましょう。

【デメリット⑦】サポート体制が弱い

Wixはサポート体制が万全とは言えません。
電話サポートは用意されているものの、すぐに問題を解決できる仕組みにはなっておらず、優先的なサポートを受けるには有料プランへの加入が必要です。

特に無料プランの利用では十分なサポートを受けられないため、ある程度のトラブルは自社で解決しなければなりません。

【デメリット⑧】無料プランはビジネス利用に不向き

Wixの無料プランで利用できるのは基本機能のみ。独自ドメインの設定ができず、ホームページには広告が表示されます。
そのため、無料プランはビジネス利用には向きません。企業としてのホームページを作成する場合には、有料プランに加入し、独自ドメインを設定するようにしましょう。

Wixはこんな人におすすめ!

ここまでご紹介したメリットとデメリットを踏まえると、Wixは次のような人におすすめのCMSだと言えます。

  • 簡単にシンプルなホームページやネットショップを作りたい方
  • 専門知識のない初心者の方
  • 小規模なホームページやネットショップを作りたい方
  • 保守管理をベンダー側に任せたい方
  • 実績豊富なサービスを利用したい方

上記のニーズを持つ方にとっては、Wixは非常に使いやすいサービスです。
一方で、大規模なホームページや独自性の高いデザイン、機能のホームページ作成には、Wixは不向きです。ホームページの作成に失敗しないためには、自社のニーズに合うツールを選択することが大切です。

まとめ

Wixには、多くのメリットとともにデメリットも存在します。CMSを活用したホームページ作成でWixを候補に入れる際には、その特徴が自社の目指すホームページ作成に合っているかよく確認しなければなりません。
初心者でも扱える小規模でシンプルなホームページを作成するならWixで問題ないですが、大規模で独自性の高いホームページを作るならWixは向かないでしょう。

この判断を正しく行うには、まずは作成するホームページの要件を明確にすることが大切です。規模やコンセプト、機能、管理者などを決めた上で、それに合うCMSやその他の手段を選びましょう。


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