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ECサイトの構築には、さまざまな方法があります。専用のプラットフォームを用いる方法もそのひとつ。具体的には、BASEやSTORES、Shopifyなどが広く知られています。
これらはどれもEC構築のためのプラットフォームを提供するサービス。しかし、それぞれ特徴は異なるため、利用時には、事業者は自社に合ったサービスを選定しなければなりません。
そこで今回は、これらのサービスについて、その特徴を複数の面から比較していきます。自社に合ったプラットフォーム選定の参考にご活用ください。
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【徹底比較】BASE・STORES・Shopifyの違いを解説
BASEはショップ開設数190万・累計ダウンロード数800万を誇るECサービス。
同じくECサービスであるSTORESは、ショップ数やユーザー数は公表されていないものの、月のショップ開設数が1万件以上にのぼる、こちらも人気のサービスです。
またShopifyは、東京に本社を置く前者2社と異なり、カナダに本社を置く点が特徴。世界的なサービス展開で、世界でのショップ開設数は170国以上、ユーザー数は約6億人と、ユーザー数の規模はダントツです。
ここからは、これら3つのサービスについて、項目ごとにその特徴を比較していきます。
「料金・手数料」を比較
まずは、料金や手数料について3つのサービスを比較していきましょう。
BASE | STORES | Shopify | |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
月額費用 | フリープラン無料 グロースプラン5,980円 | フリープラン無料 スタンダードプラン2,980円 | 33〜399$ |
取引手数料 | フリープラン3% グロースプラン無料 | 無料 | Shopifyペイメント利用で無料 (それ以外は0.5%〜2.0%) |
決済手数料 | フリープラン2.9%〜4.6%+40円 グロースプラン2.9% | フリープラン5% スタンダードプラン3.6% | 3.25〜4.15% |
入金手数料 | 一律250円 (2万円未満の場合はさらに事務手数料500円がプラス) | 275円 | Shopifyペイメント利用で無料 |
入金サイクル | 振込申請日から10営業日(土日祝日除く) 申請後最短翌日に入金されるお急ぎ振込サービス有り(手数料1.5%) | 月末締め翌月末払い(手数料を引いた入金金額が1万円以上の場合) 申請後最短翌日に入金されるスピードキャッシュサービス有り(手数料1.5〜3.5%) | Shopifyペイメントの場合は金曜日(最短で5日後) その他決済方法によってサイクルは異なる |
上記の通り、サービスによって月額費用や各種手数料は異なります。
BASEは初期費用無料ですが、プランごとに月額料金が発生し、取引手数料も他のサービスと比べて高めです。一方のSTORESもプランごとに月額料金が発生しますが、取引手数料はかかりません。また、ShopifyはShopifyペイメント利用で各種手数料を抑えることができます。
サービス選定時には、自社がネットショップを開設した場合の売上とそれに対して発生する費用の見込みを具体的に算出し、サービスごとに比較するようにしましょう。
また、必ず入金サイクルも確認しておくようにしてください。販売から入金までの期間が長いと、資金繰りに影響が出る恐れがあります。
「決済方法」を比較
次に、決済方法を比較していきます。
各サービスは、以下の決済方法に対応しています。
BASE | STORES | Shopify | |
クレジット決済 | VISA AMEX JCB MasterCard | VISA AMEX JCB MasterCard Diners | VISA AMEX JCB MasterCard |
ID決済 | PayPal Amazon Pay | PayPal 楽天ペイ (スタンダードプランの場合、PayPayやAmazon Payも利用可能) | PayPal Amazon Pay 楽天ペイ Apple Pay Google Pay など |
コンビニ決済 | ◯ | ◯ | ◯ |
銀行振込 | ◯ | ◯ | ◯ |
キャリア決済 | ◯ | ◯ | ◯ |
後払い決済 | ◯ | ◯ | ◯ |
代金引換決済 | × | × (スタンダードプランの場合、利用可能) | ◯ |
3つのサービスの中で、最も多くの決済方法に対応しているのは、世界的なサービスであるShopifyです。
とはいえ、他の2サービスも主要な決済方法には対応しており、クレジットカードを持っている人向けの方法も持っていない人向けの方法も用意されています。
多様な決済方法への対応は、顧客のカゴ落ちの防止、また売上向上に繋がるでしょう。
「SNS連携などの集客機能」を比較
各サービスには、SNSやWebコンテンツなどを用いた集客機能が搭載されています。それぞれが対応している集客機能を確認していきましょう。
BASE | STORES | Shopify | |
連携SNS | Instagram LINE公式アカウント YouTube TikTok note Ameba | Instagram | Instagram LINE公式アカウント |
Web広告出稿 | ◯ | × | ◯ |
ブログ | ◯ | × (ニュース機能有り) | ◯ |
メルマガ | ◯ | ◯ | ◯ |
レビュー | ◯ | ◯ | ◯ |
Googleアナリティクス | ◯ | ◯ | ◯ |
対応するSNSの種類はサービスによって異なります。
どのサービスも上記の基本的な集客機能にはほぼ対応していますが、STORESでは今のところ、Web広告の出稿やブログ機能には対応していないようなので、これらを用いたプラットフォーム上での集客を予定している場合には、BASEかShopifyを選ぶと良いでしょう。
「販促機能」を比較
ネットショップの売り上げを伸ばしていくためには、効果的な販促を行う必要があります。各サービスには、以下のような販促機能が搭載されています。
BASE | STORES | Shopify | |
クーポン | ◯ | ◯ | ◯ |
セール価格 | ◯ | ◯ | ◯ |
カゴ落ち防止 | ◯ | × | ◯ |
アップセル・クロスセル | × | × | ◯ |
クーポンやセール、カゴ落ち防止メールなどの販促機能は、売上を伸ばすために欠かせません。これらの機能には、各サービスが対応しています。
また、Shopifyでは、アプリを利用してアップセル施策およびクロスセル施策を実施することが可能です。世界中で提供されているサービスだけに、Shopifyは特に販促機能に優れていると言えるでしょう。
「顧客管理」を比較
ネットショップが顧客エンゲージメントを高め、リピーターを増やすためには、適切な顧客管理が重要です。ECプラットフォームサービスでは、顧客管理機能も提供されています。
BASE | STORES | Shopify | |
顧客情報の一元管理 | ◯ | ◯ | ◯ |
顧客の条件抽出 | 最終購入日 購入回数 | キーワード 購入額 購入回数など | 絞り込み名 演算子 値 |
顧客のセグメンテーション | ◯ | – | ◯ |
グループごとのメルマガ配信 | ◯ | ◯ | ◯ |
基本的な顧客管理機能は、どのサービスにも搭載されています。顧客のセグメントに応じた販促・集客も可能ですが、その際に利用できる抽出条件はサービスごとに異なるのでご注意ください。
「海外対応」を比較
海外の顧客をターゲットにできる点は、ネットショップの大きな魅力。
ここでは、各サービスの海外対応について見ていきましょう。
BASE | STORES | Shopify | |
言語 | 英語 | 英語 | 21ヶ国語 |
海外配送 | ◯ | ◯ | ◯ |
対応外貨 | 34種(アプリ利用) | なし | 13種の通貨×22のロケーションの組み合わせに対応(Shopifyペイメント利用) |
言語、通貨の面から、海外対応機能がもっとも充実しているのは、Shopifyです。
またBASEの対応言語は英語のみですが、アプリの利用により多くの外貨に対応できます。
海外顧客をターゲットにするのであれば、BASEか Shopifyを選択すると良いでしょう。
「サイト制作機能」を比較
ECプラットホームでは、サービス上でサイト制作を行います。
このサイト制作に関わる各サービスの機能についても、比較していきましょう。
BASE | STORES | Shopify | |
商品登録数 | 制限なし(1日最大1,000件) | 制限なし | 制限なし |
商品写真登録数 | 1つの商品につき20枚まで | 1つの商品につきフリープラン15枚 スタンダープラン30枚まで | 1つの商品につき250枚まで |
テンプレート | 無料10種類 有料100種類以上 | 無料48種類 | 無料9種類 有料64種類 |
独自ドメイン | ◯ | ◯ | ◯ |
HTML・CSS編集 | ◯ | × | ◯ |
SSL | ◯ | ◯ | ◯ |
各サービスともに商品登録数に制限はありませんが、商品に対する写真登録数には異なる基準での制限がかけられているので注意しましょう。
また無料テンプレートが多いのはSTORES。テンプレートについては、数だけでなく、どのようなテーマのものがラインナップされているか、実際に確認しておくことをおすすめします。
さらに注意しておきたいのは、STORESだけがHTML・CSS編集に対応していない点。この機能はカスタマイズ性の確保に影響するため、より独自性の高いデザインのショップを開設したいなら、それに対応するBASEか Shopifyを選ぶと良いでしょう。
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BASE・STORES・Shopifyのメリット・デメリット
最後に、3つのサービスのメリットとデメリットをまとめて比較します。
BASE | STORES | Shopify | |
メリット | ・プランによっては無料で始められる ・扱いやすい ・連携SNSが多い ・外貨対応に優れている | ・プランによっては無料で始められる ・扱いやすい ・取引手数料がかからない ・無料テンプレートが多い | ・入金サイクルが早い ・多様な決済方法に対応 ・集客・販促機能に優れている ・カスタマイズ性が高い ・海外対応の幅が広い |
デメリット | ・各種手数料が高め ・顧客の抽出条件が限られる | ・基本の入金サイクルが長い ・Web広告やブログに非対応 ・カスタマイズ性が乏しい | ・月額料金が高め ・基本言語が英語なので使いこなすのが難しい |
このように、各サービスにはメリットもあればデメリットもあります。
自社で利用するサービスを選定する際には、これらの特徴を把握した上で、自社のニーズに合うものを選ぶことが大切です。そのためには、まずサービスに対する自社のニーズを明確にしておくと良いでしょう。
自社に合ったECサイトの展開戦略とは?
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結論:あなたにおすすめのネットショップは…
ご紹介したように、EC構築のプラットフォームである3サービスは、特徴や機能が大きく異なります。今回比較した内容をまとめると、次のようなことが言えます。
- 始めやすさ・使いやすさを重視するならBASE
- コストを抑え小規模に運用するならSTORES
- 今後事業を拡大していきたいならShopify
BASEは基本的な機能が充実しており、無料で始められるプランもあるため、始めやすさや使いやすさを重視する人に向いています。
また、小規模運用ならSTORESがおすすめ。カスタマイズ性はやや劣るものの、コストを抑えながら手軽に運用できます。
そして、事業拡大、越境ECを目指す場合におすすめなのが、Shopify。このサービスはとにかく機能が充実しており、カスタマイズ性にも長けています。ただし、国産サービスではないので使い勝手のハードルは高めです。
自社のネットショップ開設の目的とニーズを踏まえ、それに合ったサービスを選ぶようにしてください。
BASE、Shopifyについてそれぞれより詳しく知りたい方は、それぞれ下記の記事で詳細にまとめています。ぜひ活用ください。
参考:Shopifyのメリット・デメリットとは?導入におすすめの企業の特徴も紹介
参考:BASEの評判は悪い?口コミの検証からおすすめの人・運営の注意点を解説
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