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受注と発注から成る受発注業務には、煩雑になりやすく、ミスも起こりやすいというデメリットがあります。
このデメリットを払拭し、受発注業務を効率的で正確にするのが、受発注システムです。現代では、実際に多くの企業が受発注システムを導入し、業務改善に活かしています。
今回は、受発注システムの概要について解説するとともに、おすすめのシステムを挙げ、その特徴をご紹介していきます。
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受発注システムの機能
受発注システムに搭載されている機能は、「受注に関する機能」と「発注に関する機能」の2種に分けられます。それぞれの主要な機能を見ていきましょう。
受注側の機能
受発注システムには、受注側の機能として次のような機能が搭載されています。
・顧客情報管理
・在庫管理
・商品情報管理
・受注関連帳票の自動作成・出力
・外部システムとの連携
・マルチチャネル対応 等
在庫を踏まえて受注を受け、出荷まで管理するのが、受注側の主な機能です。
また、会計システム等の外部システムとの連携や多様な発注方法に対応するマルチチャネル対応機能を持つシステムも多く、これらの機能は受発注業務の柔軟性や効率性を向上させています。
発注側の機能
受発注システムには、発注側の機能として次のような機能が搭載されています。
・発注先管理
・在庫管理
・発注関連帳票の自動作成・出力
・リマインド 等
発注側では、システム上で自社の在庫を管理しながら必要な商品や備品の発注を行います。
リマインド機能によって、発注のタイミングを通知する機能を有するシステムもリリースされています。
受発注システムのメリット
受発注システムの導入には、受注側にも発注側にも複数のメリットが期待できます。ここではその主要な3つのメリットについてご説明します。
【メリット①】作業の自動化
受発注システムを利用すれば、定型的な受発注関連業務を自動化することができます。例えば、帳票の作成や在庫管理等。
また、毎回同じ内容での受発注を行う場合には、過去の履歴から効率的に業務進めることが可能です。
これにより業務が効率化されれば、担当者の負担軽減や人的コストの削減も実現できるでしょう。
【メリット②】人為的ミスの削減
アナログな方法で受発注を行うと、どうしてもミスが発生するリスクは高まります。受発注におけるミスが大きなトラブルに繋がるケースも少なくはありません。
しかし、受発注システムを利用すれば、伝達のミスや帳票の記入ミスといったヒューマンエラーを防ぐことが可能です。
受発注案件をシステム上で管理することにより、出荷漏れや宛先間違い等も起こりにくくなります。
【メリット③】共有・確認の工数削減
従来の受発注には、受注側と発注側で在庫や状況の共有が難しいという課題がありました。発注時に在庫があるか確認したり、発注後に今受注側でどのような対応が取られているか把握したりするには、わざわざ相手先に問い合わせを行う必要があったのです。
受発注システムでは、受注側と発注側で、リアルタイムで在庫や対応状況を共有・確認し合うことが可能です。これにより、情報共有や確認にかかる工数を削減し、システムから得た情報をもとに柔軟な対応を行うことができるようになります。
受発注システムを選ぶ際のポイント
受発注システムには多くの種類があり、それぞれの特徴は異なります。システム選定の際には、次の4つのポイントに着目し、自社のニーズに合ったものを導入するようにしましょう。
【ポイント①】業種・事業規模と合っているかどうか
業種や事業規模によって、受発注の形式は異なります。システム選定時には、自社の業種や事業規模に合った受発注を可能にするものを選ぶようにしましょう。
また、カスタマイズ性の高いものを選び、自社のニーズに合ったシステム構築を行うのもひとつの方法でしょう。
【ポイント②】どんなシステムと連携できるか
受発注システムは、会計システムや在庫管理システム等の外部システムと連携させることで、より効果的な活用が叶います。
製品によって連携可能なシステムは異なるため、自社で使用している既存システムや今後導入予定のシステムに受発注システムと連携させたいものがある場合には、その連携可否について確認しておきましょう。
【ポイント③】導入するハードルの低さ
システム導入のハードルは、導入にかかる初期費用や時間、システム構築の複雑さ、取引相手に求めるべき対応等に左右されます。このハードルが高ければ、システム導入は企業にとって負担になってしまうでしょう。
受発注システムは、これらの点におけるハードルの低さに注目して選ぶことも大切です。コストは予算に合っているか、スピード感のある導入が可能か、専門知識がなくてもシステム構築が可能か、取引相手に負担はないか等、導入における課題の有無については、よく確認しておくようにしてください。
【ポイント④】料金形態
受発注システムには、定額料金制のものと従量課金制のものが存在します。どちらの料金形態が向いているかは、企業の事業規模や取引の数によって異なります。
料金形態およびその価格についてはよく比較し、自社の事業規模や想定取引数を踏まえ、毎月かかる目安のコストを算出してみると良いでしょう。
【タイプ別】受発注システムの比較
ここからは、既存の受発注システムを「利用企業が多いもの」「カスタマイズに優れているもの」「周辺業務の効率化にも対応するもの」の3つのタイプに分け、計11種ご紹介します。
【タイプ①】利用企業が多い受発注システム
まずは、多くの企業が利用している汎用性の高い受発注システムを4種ご紹介します。
BtoBプラットフォーム 受発注
BtoBプラットフォーム 受発注は、Web上での受発注により業務の効率化を図る受発注システム。現在、45,000社以上の企業に利用されています。
その特徴は導入ハードルが低いこと。設備投資費ゼロ、1~2.5ヶ月でのスピード導入に対応します。
連携できる外部システムも豊富で、データは経営判断にも役立てられます。
【特徴】
・45,000社を超える導入実績
・導入ハードルが低く低コストのスピード導入が可能
【料金】
要問い合わせ
【URL】
https://www.infomart.co.jp/asp/index.asp
楽楽B2B
楽楽B2Bは、BtoB対応の受発注システム。2022年の受発注システム(BtoB EC)部門 Leaderを受賞する等、ユーザーから高く評価される製品です。
この製品では、Web上での受発注により、業務効率化や販路管理、掛け率管理といった受発注の課題を解決。ミスと手間を減らし、受発注業務の質を高めます。
発注フォームはシンプルなので、取引先に導入してもらいやすい点もポイントです。
【特徴】
・Web管理でアナログ受発注の課題を解決
・取引先に導入を依頼しやすい簡単な発注フォーム
【料金】
月額50,000円〜
オプション・決済手数料等有り
【URL】
https://raku2bb.com
COREC
アパレルや飲食、建築、IT等幅広い分野の事業間取引に活用されているのが、COREC。54,000社以上の企業が導入するクラウド受発注システムです。
受注側では、受注・出荷・請求までをシステム上で一元管理することが可能。データは複数人で同時共有できます。
また、自社のWebサイトに注文フォームのバナーを貼るだけで、簡単にWeb受注を開始することができるのも特徴。発注側も手間をかけずに発注業務を進められます。
【特徴】
・54,000社を超える幅広い業種への導入実績
・Web受注を手軽に始められる
【料金】
受注側:月額1,980円〜
発注側:月額980円〜
無料プラン有り
【URL】
https://corec.jp/
BtoBプラットフォーム TRADE
BtoBプラットフォーム TRADEは、企業間取引のプラットフォームとして活用できる受発注システムです。見積・発注・受注・納品・検収・請求等、受発注で発生する多様な業務を一手に引き受けるこのシステムは、70万社・100万事業所での利用実績有り。上場企業の93%が利用しているとのデータもあります。
一連の受発注業務を電子化するこの製品は、DX推進にも効果的。ヒューマンエラーや言った・言わないのトラブルも防止し、効率的で負担の少ない業務を実現します。
【特徴】
・見積、発注、受注、納品、検収、請求まで一括管理でDXを実現
・70万社、上場企業の93%が利用
【料金】
要問い合わせ
【URL】
https://www.infomart.co.jp/trade/index.asp
【タイプ②】カスタマイズに優れている受発注システム
次に、カスタマイズに優れており、自社ニーズに合ったシステム構築がしやすい受発注システムを5種ご紹介します。
楽楽販売
楽々販売は、豊富な機能と高い操作性で、自社に合ったシステム構築を簡単に行える製品。受発注業務はもちろん、売上管理や営業管理、契約管理等のさまざまな管理業務にも対応します。
システム構築はマウス操作だけでOK。プログラミングの知識不要で、ニーズに合わせた機能を付与することができます。
ルーチンワークの自動化やワンタッチでの帳票発行等、業務効率化にも有効。
柔軟で簡単な受発注システムです。
【特徴】
・受発注だけでなく多様な管理業務に対応
・専門知識なしでニーズに合ったカスタマイズが可能
【料金】
初期費用150,000〜
月額料金60,000円〜
【URL】
https://www.rakurakuhanbai.jp/price/
CO-NECT
導入社数25,000社、利用継続率99%を誇るCO-NECTは、卸やメーカー、小売り、フランチャイズ等さまざまな業務形態に対応可能な製品。食品から医療、建築まで幅広い業種にも導入されています。
豊富な標準機能に加え、カスタム機能も用意されているので、自社のニーズに合わせたシステムを導入することが可能です。
CO-NECTは、受発注で発生する複数の作業をシームレスに繋げ、業務効率化を叶えます。
発注先がシステム導入していない場合にはデータをFAXやメールを自動変換することも可能。また、発注側は無料でシステムを利用できます。
【特徴】
・豊富な標準機能にカスタム機能もプラス
・データのFAX変換可能、利用料無料で、発注側の導入メリットも大きい
【料金】
要問い合わせ
無料プラン有り
【URL】
https://biz.conct.jp
MOS
MOSは、発注者視点での機能性にこだわった Bto B受発注システム。スマートフォンやタブレット等からの受発注に対応し、業務の柔軟性を向上します。身近なデバイスで使用できるため、発注者に導入してもらいやすいのが特徴です。
また、パッケージソフトでありながらカスタマイズ性に優れている点も魅力。各社の運用ルールに沿うよう、独自のカスタマイズに対応します。
実際に、日用品卸から食品物流、化学品製造業まで多様な業種で導入されるこのシステムは、ニーズに合わせた独自のカスタマイズのもと、各社で活用されています。
【特徴】
・スマホやタブレット等、身近なデバイスで利用可能
・独自のカスタマイズに99%対応
【料金】
要問い合わせ
【URL】
https://www.mosjapan.jp
アラジンEC
BtoBの受発注業務をデジタル化EC化するアラジンECは、受発注業務の負荷を削減するシステム。それだけでなく、Webを使った新規顧客の獲得や既存顧客の囲い込み等のマーケティング・営業施策に活用することも可能です。
また、各社の要望に応じた柔軟なカスタマイズにも対応。実際に、アパレル企業では在庫数に応じた自動制限機能を搭載したり、車部品企業では代理店選択機能を搭載したりと、要望に合ったカスタマイズを実施しています。
【特徴】
・受発注だけでなく集客ツールとしての利用も可能
・企業の要望に合ったカスタマイズを実施
【料金】
要問い合わせ
カスタマイズパッケージの場合、初期導入費用200万円~、月額費用は60,000円~
【URL】
https://aladdin-ec.jp
AnyForm OCR
AnyForm OCRは、注文者や請求書等の帳票を電子データ化するソフト。信頼精度99.97%を誇る高精度なこのシステムでは、アナログな入力作業をデジタル化し、その手間を9割削減することも可能です。
機能には使いやすく実践的なものがラインナップされており、外部システムとの連携で機能を拡張することも可能。
ノンプログラミングで柔軟な帳票設計ができる点も選ばれる理由のひとつです。
【特徴】
・信頼精度99.97%の安心感
・柔軟な帳票設計がプログラミングの知識なしで可能
【料金】
要問い合わせ
【URL】
https://www.hammock.jp/anyform/
【タイプ③】周辺業務の効率化にも対応している受発注システム
最後に、受発注だけでなくその周辺業務の効率化にも役立つ受発注システムを2種ご紹介します。
ASPIT
ASPITは、外食産業向けの業務支援システム。さまざまな業態・規模の外食産業に対し、ニーズに応じたサービスを提供します。
受発注をはじめ、在庫管理や売上管理、損益管理、シフト管理等多様な機能がラインナップされており、ユーザーは希望のサービスを選択し、組み合わせることができます。
業務に必要な支援機能をひとつのシステム上にまとめることで、データをシームレスに繋ぎ、効率的な運用を実現します。
【特徴】
・多様な業態、規模の外食産業向けシステム
・業務に必要な支援機能を選択し組み合わせることが可能
【料金】
要問い合わせ
【URL】
https://aspit.jp
ネクストエンジン
EC、ネットショップに特化した支援システムが、ネクストエンジン。ショップ運営で発生するさまざまな業務を自動化・効率化し、複数のネットショップを一元管理できる製品です。
この製品では、アプリで、受発注管理や在庫管理といった基本機能に他機能を追加することで、必要な機能を搭載した独自システムを構築することができます。その時々でのカスタマイズに対応するので、常に最適なシステム利用を目指せます。
【特徴】
・EC、ネットショップに特化した業務支援システム
・システムの随時最適化を叶えるアプリでのカスタマイズ
【料金】
月額料金10,000円〜
【URL】
https://next-engine.net
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