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ECサイトの構築によく用いられるのが、WordPress。いわゆるCMS(コンテンツマーケティングシステム)にあたる、サイト構築のためのソフトウェアです。
カスタマイズ性に長けるWordPressでは、手軽にサイト構築を行うことが可能です。
今回はこのWordPressによるサイト構築について、その具体的な方法やメリット・デメリットを解説します。
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WordPressを使ったECサイトの作り方・構築方法
WordPressでのECサイトの構築方法は、次の2種類に分かれます。
②外部のECシステムと連携する
それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
①EC機能をプラグインで追加する
利用するソフトウェアに拡張機能として追加するプログラムのことを、プラグインと呼びます。
WordPressでは、プラグインによって機能を追加して、サイト構築を行うことが多いです。
そもそも、インストールしたWordPressには最低限の機能しか備わっていません。しかし、そこにプラグインによって欲しい機能を追加していくことで、自社のニーズに合ったサイト構築が行えます。
ただし、プラグインの中には機能面やセキュリティ面に問題のあるものも。安全なEC運用のためには、プラグインによる構築またその選定の判断は慎重に行う必要があります。
②外部のECシステムと連携する
もうひとつの方法は、WordPressと外部のECシステムを連携させるというもの。ブログによる集客力に長けたWordPressと販売・管理に特化した外部ECサイトを同時に運用していく形です。
この方法は前者に比べややコストはかかるものの、WordPressと外部ECサイトそれぞれに適した内容の運用ができるため、集客力や販売力の向上が期待できます。
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WordPressでECサイトを作るのに必要な機能
WordPressでECサイトを作成するには、さまざまな機能が必要です。そのベースとなるのは、次の6つの機能です。
②決済システム
③管理システム
④セキュリティシステム
⑤マーケティング機能
⑥カスタマーサポート機能
プラグインをはじめとしたサイト構築では、これらをベースに、さらに目的やニーズに応じた機能を追加していくことで、自社の目指すオリジナルのECサイトを構築します。
①カートシステム
顧客がサイトでショッピングをする際には、購入する商品を「カゴに入れる」ボタンでカゴに入れます。この機能を可能にするのが、カートシステム。
カゴの中の商品を記録したり、その合計金額を計算したりするのも、この機能によるものです。
②決済システム
顧客がサイトで商品を購入する際に、決済を実行するシステムです。EC運用にあたっては、この機能が欠かせません。
ただし、プラグインによって利用できる決済方法の種類は異なるため、顧客のニーズを踏まえて適切なものを選ばなければなりません。
自社の顧客がよく利用する決済方法に対応できていない場合、販売機会を逃す可能性もあります。
③管理システム
サイト運用におけるさまざまな情報を管理するシステムです。在庫情報や商品情報、顧客情報などを適切に管理し、それをマーケティング施策に活用します。
実店舗と情報を連携できるものなら、より効率的・網羅的な情報管理ができ、施策の精度も高められます。
④セキュリティシステム
個人情報やカード情報などを扱うECサイトでは、強固なセキュリティ対応が必要です。そのためのプラグインが、セキュリティシステム。
巧妙化するサイバー攻撃に備えるためにも、この機能は導入しておくべきでしょう。
ただし、どのような脅威にどのレベルで対応するかはシステムによって異なるため、その内容は事前によく確認するようにしてください。
⑤マーケティング機能
収集したデータを分析し、その結果をもとに集客のための施策を実行する機能です。
メールの配信やクーポンの発行は、この機能で実現させることができます。
この機能については、なるべく多様な施策に対応できるものを選ぶといいでしょう。
⑥カスタマーサポート機能
直接接客ができないECサイトには、顧客からの問い合わせに対応するカスタマーサポート機能が必須です。
その手段はメールやチャット、電話、FAQなどさまざま。顧客満足度を向上させるためにも、利用しやすく質の高いコミュニケーションが可能な手段を選びましょう。
WordPress ECサイトおすすめテーマ3選
WordPressでは、サイト全体のテンプレートのことをテーマと呼びます。このテーマによって、デザインや構成が決まります。
ここでは、おすすめのテーマを3種ご紹介します。
ICONIC
株式会社デザインプラスが提供するICONICには、次のような特徴があります。
・集客・収益性に優れたサイト構築が可能
・デザイン性が高い
・プラグインとの連携強化
コンテンツからの集客により、売上アップを目指せるこのテーマは、シンプルながら美しいデザインが特徴的。プラグインとの連携が強化されている他、ECサイトに必要な機能をまとめたパッケージの用意もあります。
GRAMOUR
株式会社デザインプラスが提供するGRAMOURには、次のような特徴があります。
・機能が豊富
・表現の柔軟性が高い
GRAMOURは、機能性と圧倒的なビジュアルが魅力のテーマ。自由度の高い操作で、顧客の好奇心を刺激するようなサイト構築を実現します。
特に顧客の第一印象となるトップページでは柔軟な表現ができ、分割スライダーを用いたコンテンツ表示も可能です。
EGO.
EGO.も、株式会社デザインプラスが提供するテーマ。これには、次のような特徴があります。
・購買に向けての導線を確立
・商品数が少なくてもサイト構築が可能
EGO.の商品紹介ページでは、成約やアップセルに向けた導線が確立されています。例えば、類似商品を表示したり複数の写真を登録したり。これにより、欲しい情報を顧客が即座に知れることで、購買率を上げることが可能です。
また、商品やコンテンツが少なくても成立する自由な設計により、スタートアップでも利用しやすい点も、このテーマの特徴です。
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WordPressのECサイト構築におすすめの4つのプラグイン
ご紹介した通り、WordPressではプラグインを使ってサイト構築を行うことが多いです。
プラグインにはさまざまなものがありますが、ここではその中でもおすすめのものを3つご紹介します。
Welcart
Welcartは、代表的なショッピングカートのひとつ。純国産の国内シェアNo. 1プラグインです。
・国内15社のクレジット決済に対応
・決済から管理まで機能性に優れている
Welcartの利用は基本的に無料。にも関わらず、多くのクレジットカードに対応していたりクーポンや定期購入に対応していたりと、機能性が高いのが魅力です。商品管理や会員情報管理、在庫管理など管理システムとしても役立つため、これを利用すれば効率的なECサイト構築が叶います。
WooCommerce
WooCommerceも、広く利用されているショッピングカートです。これは米Automatic社によって提供されるもので、利用にあたって費用は発生しません。
・カスタマイズ性に長けている
・対応プラグインが豊富
WooCommerceの大きな特徴は、カスタマイズ性に長けていることです。対応するプラグインはなんと5,000以上!さまざまな機能を追加し、自社のニーズに合ったサイト構築ができます。
また、専用アプリを利用すれば、スマホからサイト管理を行うことも可能。
構築面、管理面での柔軟性は、WooCommerceならではでしょう。
Easy Digital Downloads
Easy Digital Downloadsも、基本機能は無料のWordPress公式プラグインです。
・ダウンロード販売機能を追加可能
・PayPalに対応
Easy Digital Downloadsは、ダウンロード販売機能を追加できる点が特徴。これを導入すれば、近年増えているデジタルコンテンツの販売に対応することができます。
また、ショッピングカート機能ではPayPalに対応しているため、顧客はクレジットカードや口座振替など柔軟に支払い方法を選べます。
WordPressでECサイトを作るメリット
ECサイトの作成にWordPressを利用している企業は多数。その理由は、次のメリットにあると考えられます。
・コンテンツマーケティングによる集客
・カスタマイズしやすい
各メリットについて詳しく解説します。
コスト削減が可能
WordPressは、オープンソースのソフトウェアです。そのため、その利用に費用はかかりません。
また、対応するプラグインにも無料のものが多いことから、自社で作業を行う場合には、企業はほとんど費用をかけずにサイト構築を行うことができます。
一から専門会社にサイト構築を依頼するとなると、何十万、何百万もの費用がかかります。
これを抑えられる点は、WordPress利用の大きなメリットでしょう。
コンテンツマーケティングによる集客
WordPressは、ブログをはじめとしたコンテンツの発信に特化しています。そのため、これを利用することでより効果的なコンテンツマーケティングを実施することが可能です。
特に近年は、メディアとしてのECサイトに注目が集まっており、コンテンツ発信の重要性は高まっています。WordPressによるSEOを意識した魅力的なコンテンツ発信は、集客や顧客の購買意欲向上に役立つでしょう。
カスタマイズしやすい
比較的簡単にカスタマイズができる点も、メリットのひとつです。なぜなら、WordPressではプラグインをインストールすることで簡単に機能を拡張できるからです。
ただし、プラグインの選定には注意が必要。脆弱性があったり、他のプラグインと干渉し合ってエラーを起こす可能性もあります。
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WordPressでECサイトを作るデメリット
WordPressでのECサイト作成については、次のデメリットにも注意しておく必要があります。
・セキュリティリスクがある
・決済方法が限られている
・公式のカスタマーサポートがない
・HTMLやCSSの知識が必要
それぞれのデメリットについて、順にご説明します。
マーケティング施策が行いづらい
メール配信やクーポン配布など、基本的なマーケティング施策はプラグインで対応可能です。
しかし、この方法では複雑なカスタマイズには対応できません。よって、マーケティング施策よってはそれを実現できない可能性があります。
セキュリティリスクがある
オープンソースであるWordPressは、悪意のある攻撃の対象となりやすく、実際に多くの被害が発生しています。
このセキュリティリスクを低減させるには、セキュリティプラグインの導入やバージョンの速やかな更新などといったWordPressに対するセキュリティ対策が重要です。
決済方法が限られている
プラグインで対応できる決済方法は限られています。他のサイト構築ツールであれば多様な決済方法に対応できるものも多いですが、WordPressではそれができません。
近年決済のバリエーションは増えているので、それに対応できないのはデメリットと言えるでしょう。
これを解決するには、WordPressと外部サイトを連携させる形でのサイト構築を検討するといいでしょう。
公式のカスタマーサポートがない
オープンソースであるWordPressにはカスタマーサポートがありません。そのため、もしサイト運用にあたってトラブルが起きたとしても、企業はそれを自立で解決しなければなりません。
HTMLやCSSの知識が必要
WordPressによるサイト作成には、HTMLやCSSの知識が必要です。直感的な操作は難しく、サポートもないため、誰でも簡単に作成できるというわけにはいかないでしょう。
WordPressによるサイト作成は手軽ですが、それにはある程度の知識が必要なので注意しましょう。
WordPressでのECサイト構築がおすすめの人
前述の通り、WordPressでECサイトを構築するには知識が必要になります。
そのため、その利用をおすすめできるのは、「必要な知識がある人」「WordPressの利用に慣れている人」です。
サポートがないこのソフトでは、知識がない人や操作に慣れていない人は、スムーズな作業ができずに行き詰まってしまう可能性があります。
一方である程度の知識や利用経験があれば、比較的手軽にサイト構築ができるでしょう。
WordPress以外でのECサイト構築方法
ECサイトの構築には、WordPressの利用以外にもさまざまな方法があります。
そのひとつが、ASPカート。アプリケーションとしてクラウド上で提供されるショッピングカートシステムのことです。
代表的なシステムとしては、次のようなものが挙げられます。
・BASE
・STORES
・shopify など
ECサイトの基本機能が搭載されているこのASPカートを使えば、サイト構築はより手軽になります。専門知識なしで時間と手間をかけずにサイトを作りたいなら、このシステムも検討すべきでしょう。
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まとめ
WordPressは、うまく活用すれば、コストを下げながら柔軟なECサイトの構築ができるツールです。機能の限界や操作性、セキュリティの面で注意すべき点はありますが、一定の知識や経験を持つ担当者がいる場合は、自社サイト構築にあたってWordPressの利用を検討してもいいでしょう。
ただし、WordPressの利用については安全性に特に気を配る必要があります。セキュリティ対策は徹底し、プラグインの脆弱性にも注意するようにしましょう。
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