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現代のビジネスでは、クラウドサービスを用いて業務を進める方法が主流です。しかし、複数のクラウドサービスの利用にあたっては、「ログインに手間がかかる」「IDやパスワードの管理が難しい」などという課題があります。
これらの課題を解決するには、IDaaSの導入が効果的です。
そこで今回は、IDaaSとはどのようなものなのか、その特徴についてわかりやすく詳しく解説します。
IDaaSとは
IDaaS(アイダース・アイディアース)とは、Identity as a Serviceの略で、日本語では「クラウド型ID管理サービス」と訳すことができます。これは、WebサービスのID・パスワード管理やSSO(シングルサインオン)、アクセス制御、多要素認証などを可能にするサービスです。
IDaaSでは、サービスはインターネット上で提供されます。このことから、IDaaSはSaaSの一種であると言えるでしょう。
IDaaSが必要な理由
IDaaSの導入が必要な理由としては、次の2つが挙げられます。
- テレワークの普及
- クラウドサービス利用の増加
2020年以降、新型コロナウイルスの影響により、テレワークを導入する企業が増えました。これにより、ユーザーが社外から社内システムにアクセスする機会は増加。セキュリティ面での危険が高まりました。
また、クラウドサービスの利用が増えたことも、ログインの手間やセキュリティリスク(パスワード管理の不備など)を増加させることになりました。
そこで必要となったのがIDaaSです。
IDaaSでは、ID・パスワードの一元管理やSSOによってログインの手間を軽減させることができます。それだけではなく、あらゆるWebサービスの入り口を統合し、強固に管理することも可能です。
つまり、IDaaSの導入により、企業はテレワークの普及とクラウドサービス利用の増加による「ログインの手間」「セキュリティリスクの増加」という問題をまとめて解決することができたのです。
「ゼロトラストモデル」とIDaaS
「ゼロトラストモデル」とは、「何も信用せず、攻撃を前提とした対応を行う」という考え方のこと。この考え方では、社内・社外に関係なく全てのユーザーやデバイスなどを検証することで、セキュリティを向上させます。
「ゼロトラストモデル」では、アクセスがある度に認証・認可の手続きが必要ですが、それを実現するのが、IDaaSです。
IDaaS に搭載されているID管理機能やアクセス管理機能は、ユーザーの的確な識別、および認証・認可に欠かせません。また、SSO機能では、ユーザーの負担を軽減しながら、「ゼロトラスト」を実現することができます。
IDaaSの仕組み
IDaaS製品を契約すると、APIやポータルページが提供され、ユーザーはサービスを利用できるようになります。
エンドユーザーがWebサービスにログインする際には、APIを用いて、IDサービスプロバイダへ認証リクエストが送信されます。それを受けたIDaaSのシステムは、そのユーザーのID情報を検証して、アクセス権を付与し、場合によっては認証まで行います。
IDaaSは、あらかじめ決められたポリシーに従って、アクセスしてきたユーザーがログイン可能か、またどの情報にアクセス可能か判断し、検証・認証を行っているのです。
IDaaSのメリット
IDaaS導入には、次のメリットが期待できます。
- ①ログインの手間が省ける
- ②システム運用管理の業務効率化
- ③サーバー運用管理の業務効率化
- ④セキュリティの強化ができる
各メリットについて詳しくご説明します。
【メリット①】ログインの手間が省ける
IDaaSには、SSO機能が搭載されています。これを利用すれば、一度の認証で複数のクラウドサービスや社内システムにログインすることが可能になり、ユーザーの負担は軽減されます。
また、SSOを使えば、複数のIDやパスワードを覚えておく必要はありません。これにより、ユーザーのパスワード管理の負担は軽くなり、また管理者によるユーザーのパスワード忘れに対する処理数も減ると考えられます。
【メリット②】システム運用管理の業務効率化
IDaaSでは、連携させたクラウドサービスや社内システムのID・パスワードを一元管理することができます。サービスごとにユーザー登録や編集、削除などの作業を行う必要がなくなるため、システム運用管理業務は効率化されます。
【メリット③】サーバー運用管理の業務効率化
IDaaSはクラウドサービスであるため、サーバー管理やプログラムの更新、障害対応などはサービスを提供するベンダーが行います。サービスを導入した企業がこれらの対応を担う必要はないため、サーバー運用管理の負担は減り、業務は効率化されます。
【メリット④】セキュリティの強化ができる
IDaaSには、多要素認証やロック機能、IPアドレス制限などセキュリティ機能が豊富なものが多いです。これらの設定により、セキュリティを強化し、情報をより強固に守ることが可能になります。
また、SSOにより、ユーザーのパスワード使い回しや管理ミス(パスワードをエクセルに保存する、紙のメモに書いておくなど)を防ぐことができ、これもセキュリティ向上に繋がります。
IDaaSのデメリット
IDaaS導入には大きなメリットがありますが、その一方で次の2点には注意する必要があります。
- ①全てのクラウドサービスと連携できるとは限らない
- ②コストがかかる
【デメリット①】全てのクラウドサービスと連携できるとは限らない
IDaaSは、製品によって連携できるサービスが異なります。
導入してから「利用している・したいサービスに対応していなかった」ということにならないよう、各製品の連携サービスはよく確認しておくことが大切です。
【デメリット②】コストがかかる
IDaaSの利用には、コストがかかります。
製品によって料金は異なりますが、相場はユーザー1人あたり数百円程度。ユーザー数によってコストは大きく変わります。
とはいえ、費用対効果が高いのがIDaaSの魅力。導入によって、セキュリティリスクやログインの手間を軽減できるだけでなく、自社でのサーバー管理も不要になります。IDaaS導入にあたっては、コストと予算の兼ね合いだけでなく、その費用対効果の高さにも注目しましょう。
IDaaSを選ぶ際のポイント
自社にIDaaSを導入する際には、次のポイントに必ず着目するようにしましょう。
- 【ポイント①】自社が利用するサービスと連携できるか
- 【ポイント②】コストパフォーマンスが上がるか
- 【ポイント③】セキュリティ対策が万全か
- 【ポイント④】トライアル期間があるか
前述のとおり、IDaaSは製品によって連携可能なサービスが異なります。自社で使っている・使いたいサービスとの連携の可否については、必ず事前に確認しておきましょう。
また、IDaaS導入にはランニングコストが発生する点にも注意しなければなりません。ただし、導入にはメリットも多いため、コストだけを見るのではなく、費用対効果を見極めることが大切です。
SSOはIDaaSの主要機能のひとつですが、万が一SSOのセキュリティを攻撃者に破られてしまえば、あらゆる情報が漏洩し、企業は大きな損失を被ることになります。これを避けるためにも、各製品のセキュリティとその強度についてはよく確認しておくようにしてください。
これらのポイントを見極めるには、IDaaSの無料トライアルを利用すると良いでしょう。実際にサービスを利用すれば、そのメリットとデメリットを明確に把握し、適切に導入の可否を判断できます。
そのため、導入するIDaaSの候補は、なるべく無料トライアルがあるものに絞ることをおすすめします。
おすすめのIDaaSサービス「jugaa」
多様なIDaaS製品の中でも特におすすめなのが、IDaaSサービス「jugaa」です。
リーズナブルで高機能なこのIDaaSは、Webサービスや社内システムの利用をより快適にし、業務の効率化およびセキュリティ向上を実現します。
【特徴①】月額「1つのIDにつき100円~」ですべての機能が使える
「jugaa」は初期費用0円、1つのIDにつき月額100円~すべての機能を利用可能!
中小企業にも導入しやすい業界最高水準のコストパフォーマンスで高く評価されています。
最大2か月の無料トライアルも用意されているため、じっくり導入を検討できます。
【特徴②】専任の担当者によるサポートがある
「jugaa」では、専任の担当者による手厚いサポートを受けることができます。サービスの導入から運用までサポートを受けられるので、システム利用に慣れていない担当者の方も安心です。
【特徴③】ほぼ全てのSaaSに対応
ほぼ全てのSaaSに対応する点も、「jugaa」の大きな魅力。あらゆるクラウドサービスとの連携が可能で、マイナーなサービスを使っている方も利用できます。
連携していないサービスは手動での追加も可能。約30秒の手続きで追加・連携が可能です。
まとめ
IDaaSの導入は、「ゼロトラスト」の実現を後押しします。それだけではなく、業務効率化の点でもIDaaSは有効です。
複数のクラウドサービスを含むWebサービスを利用している企業は、会社のより良い成長のためにも、IDaaSの導入を検討すべきでしょう。
ただし、IDaaSの特徴は製品によって異なります。製品を選ぶ際には対応サービスや料金、セキュリティなどに注目し、自社のニーズに合ったものを導入するようにしましょう。