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コロナ禍におけるテレワークの増加で、VDIを導入する企業は増えました。テレワークを快適で完全なものにするVDIは、現代における柔軟な働き方を実現させる技術です。

しかしVDI導入は、業務に支障をきたす問題の発生に繋がることもあります。問題発生を避けるには、環境の事前調査が重要です。

そこで今回は、VDI導入によって起こりうる問題を、その解決法とともにご紹介します。

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VDI(仮想デスクトップ)の導入後に起こる問題

VDI(仮想デスクトップ)は、リモートワークの快適性と安全性の向上に効果的な技術です。
しかし、その導入については気を付けておきたい点もあります。それが、VDI導入によって次のような問題が起こる可能性がある点です。

・レスポンスの低下
・移行後に必要なアプリケーションが使用出来なくなる
・アプリケーションが正常に作動しない
・周辺機器へのアクセスが遅くなる
・周辺機器が使用出来なくなる
・運用工数・リスクの増加

なぜこのような問題が起こるのか、またどう対処すれば良いのか、詳しく確認していきましょう。

レスポンスの低下

VDI導入後の問題としてよく挙げられるのが、レスポンスの低下です。VDI導入後の仮想マシンの反応が鈍く、動作が非常に遅かったりほとんど動かなかったりする例は、珍しくありません。

特によく発生するのは、アクセスが集中する時間帯。複数の仮想マシンを一台のサーバーで管理するVDIでは、アクセスの負荷を分散させることができないため、このようなレスポンス低下が起こりやすいのです。

【解決法】サイジングと機器との相性を見直す

VDI導入後のレスポンス低下を解決するには、「サイジングの見直し」や「周辺機器との動作確認」が効果的です。

サイジングとは、その機器に必要なスペックの見積もりのこと。VDIの場合、ユーザー数やアクセスによる負荷を想定した上で、サーバー容量のサイジングを適切に行う必要があります。サイジングを誤ると、サーバー容量が足りずパフォーマンスが低下してしまう恐れがあるので気をつけてください。

また、VDIには周辺機器との相性があります。機器との相性が悪いと、レスポンスは鈍くなってしまいます。
機器との相性によるレスポンス低下を避けるには、VDI導入時の動作確認が重要です。VDIのトライアルプランを活用するなどして、事前に周辺機器との相性を確認するようにしましょう。

移行後に必要なアプリケーションが使用出来なくなる

近年、業務でのアプリケーション利用は増加傾向にあります。実際にグループウェアやビジネスチャットなどのアプリケーションを活用し、業務を進めている方は多いでしょう。

アプリケーションは今や業務に欠かせないものとなっていますが、VDI導入後にはそれらが使用できなくなる場合があります。つまり、アプリケーションによっては、VDI環境で動作しない可能性があるのです。

【解決法】事前の動作確認

VDI導入後にアプリケーションが使えなくなったというようなトラブルを避けるためには、VDI導入前の調査が必要です。現在使用しているアプリケーションはVDI環境への移行に対応できるのか、VDI環境での起動に問題はないかを、それぞれのアプリケーションに対してよく確認しておくようにしましょう。

アプリケーションが正常に作動しない

VDI導入後、VDI環境に移行したアプリケーションが利用可能ではあるものの、正常に作動しなくなるケースもあります。

特にビデオ通話ツールなどネットワーク負荷が大きなアプリケーションが、VDI環境でスムーズに動作しない例は多数見られます。

【解決法】アプリケーションごとの原因究明が必要

移行対象となっているはずのアプリケーションがうまく作動しない場合、事前確認した情報に不備があったか、システムに何らかの不具合が発生していることが考えられます。

原因ごとに具体的な解決策は異なるため、どのアプリケーションにどのような不具合があるか把握した上で、個別に原因を究明し、解決を目指す必要があります。

また、アプリケーションは社内外の業務に欠かせない重要なものなので、事前調査の精度を上げ、導入後のトラブルを防止することも重要です。

周辺機器へのアクセスが遅くなる

VDI導入後には、システムのレスポンスだけでなく、周辺機器へのアクセスも遅くなってしまうことがあります。プリンターの出力に時間がかかったりファイルサーバーへのアクセスが遅くなったりと周辺機器に影響が出る場合、普段の業務が滞ってしまう恐れがあります。

VDI導入後にも周辺機器のスムーズな動作を保つためには、事前調査が非常に重要です。
事前調査では、どうしてもサーバーを重視してしまい、周辺機器にまで詳細な調査が及ばないというケースも多いですが、それでは調査は不十分です。周辺機器へのアクセスの遅れを避けるには、事前調査の段階でその接続性をよく確認しておかなければなりません。

【解決法】機器ごとの原因究明が必要

VDI導入後に周辺機器へのアクセスが遅くなった場合、周辺機器に対する事前調査が不十分であった可能性が高いです。このようなトラブルを防ぐには、サーバーだけでなく周辺機器まで慎重に事前調査を実施しておかなければなりません
それでも周辺機器の反応が悪くなってしまった時には、それぞれの機器に対しその原因を調査し、他システムの運用担当者とともに対策を行う必要があります。

周辺機器が使用出来なくなる

VDI環境においては、周辺機器へのアクセスが遅くなるだけでなく、機器の使用そのものが出来なくなることもあります。
日常的に使用してきた機器が使用できないとなると、業務には大きな影響が生じるでしょう。VDI導入後に機器を見直すことで、大きなコストが発生する可能性も考えられます。

【解決法】周辺機器の事前洗い出し

周辺機器が使えなくなる事態を防ぐには、やはり事前調査が必須です。周辺機器を洗い出してその詳細を可視化し、各ドライバがVDIと衝突する恐れがないか確認しておきましょう。この作業は手間のかかるものですが、VDI導入後の改善作業による負担を鑑みると、必ずおこなっておかなければならないものです。

導入後にトラブルが生じた場合には、機器ごとの原因究明・対策を講じる必要があります。機器のドライバ更新や機器そのものの見直しなども、この時試すべき対策のひとつでしょう。

運用工数・リスクの増加

VDIは、最初から会社全体に導入するのではなく、部門ごと、支店ごとといったように拠点ごとのスモールスタートから徐々に導入範囲を広げていくケースがほとんどです。そのため、全体の導入が完了するまでには長期の時間を要することが多いのですが、このプロジェクトの長期化により、拠点によって異なるサーバOSや仮想ソフトウェアのバージョンが使用されているという状況が生まれる可能性があります。
この状況では、運用の手間やトラブルのリスクが増え、運用担当者の負担は増えてしまいます。

【解決法】適切なバージョン管理

拠点ごとに異なるバージョンが使用されることで、運用工数は増えます。しかし、トラブル発生のリスクを低減させるためには、工数が増えたとしても、適切なバージョン管理を行うことが大切です。

ただし、運用工数の増加により運用担当者の負担やコストが増え、結果としてVDI導入の効果が薄れてしまう可能性も考えられます。
VDI導入は、この点も事前調査に含め、総合的に判断する必要があるのです。

問題を起こさないためには導入前の実態調査が大切

VDI導入後に発生しやすい問題を、解決策とともにご紹介しました。
これらの問題のほとんどは、事前調査によって防ぐことができるものです。事前調査が不十分であったためにトラブルが起こり、その対応として大規模な対策が必要になるケースも発生しています。

VDIをスムーズに導入・運用するためには、慎重な事前調査が必要です。
サーバーだけでなく周辺機器やバージョン混在による影響にまで調査を行い、それをもとにVDI導入を検討し、対策を進めるようにしましょう。


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