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ECサイトは、商品販売の可能性を広げられる手段のひとつ。ECサイトがあれば、企業は距離や時間に阻害されることなく、あらゆる顧客に商品を販売することができます。

とはいえ、ECサイトは立ち上げてすぐに成功するわけではありません。ECサイトを成功させるには、業種や顧客に合った集客・購買施策を実施する必要があります。

では、ECサイトで成功している企業は、具体的にどのような施策を実施しているのでしょうか。

そこで今回は、ECサイトの業界別成功事例・施策と売上アップのポイントについてご紹介します。

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【アパレル】ECサイトの成功事例

まずは、アパレル業界におけるECサイトの成功事例を3つご紹介します。

ユニクロ

株式会社ファーストリテイリングの運営するユニクロのECサイトは、オムニチャネル施策およびOMO施策で成功を収めています。

オムニチャネル施策として、ユニクロは「店頭」「ECサイト」「アプリ」「SNS」「メルマガ」などといった複数のチャネルを用意し、顧客と複数の接点を作っています。
その中で、複数のチャネルからの流入が期待されるECサイトには、「わかりやすさ」にこだわった次のような機能が設定されており、顧客は店頭で実際に商品を見ているような感覚で買い物をすることが可能です。

【ユニクロECサイトの「わかりやすい」機能】

  • カテゴリ別・シーン別の商品ラインナップ
  • 複数のスタイリング画像表示
  • 着用動画表示
  • 詳細なレビュー
  • 各店舗における商品の在庫確認
  • My Size ASSIST機能によるサイズ選定
  • チャットによるコーディネート相談

また、「UNIQLO IQ」と名付けられた専用アプリも、多様な面から顧客をサポートする主要チャネル。このアプリでは、ECサイトの機能を利用できるだけでなく、クーポン配布やアプリ限定価格などといったお得なサービスを受けることも可能です。ユニクロPayや電子レシートなどの機能も搭載されており、商品選定から支払いまでを一本化することができます。

OMO施策としては、オンラインとオフラインを繋ぐ会員証が大きな役割を果たしています。
ECサイトからでもアプリからでも表示させることができる会員証は、店舗利用時にも利用可能。これにより、オンラインとオフラインの情報を統合し、サービス利用の利便性を高めています。
また、ECで購入した商品を店舗受け取りにすることで送料が無料になる点も、OMO施策のひとつだと言えるでしょう。

ZOZOTOWN

アパレル・コスメショッピングモールZOZOTOWNは、ユーザビリティにこだわった設計やデザインとサービスで、EC運営に成功しています。

サイトデザイン・アプリデザインは非常にシンプルで操作性に優れており、ネットショッピングに慣れていない人でも簡単に操作を進めることが可能。
企業やショップの垣根を越え、あらゆるアパレル・コスメ商品を一度に検索できる点も、利便性向上や他社との差別化に一役買っています。

また、ZOZOTOWNでは、ユーザーの利便性を高めるために、次のようなサービスを提供しています。

【ZOZOTOWNの利便性を向上させるサービス】

  • ブランドごとのクーポン配布
  • ユーザーごとのタイムセールの実施
  • 店舗在庫の確認・取り置き
  • 7日以内の返品受付
  • ツケ払い(注文から2ヶ月後までの支払いに対応)
  • 買い替え割(買い取り分の値引き)
  • ZOZO SUITS・ZOZO GLASS・ZOZO MATによるサイズ計測

これらは顧客の利便性を高めるだけでなく、購買意欲の向上や購買ハードルの低下にも効果的なサービスです。

また、ファッションコーディネートアプリ「WEAR」との連携性も、ZOZOTOWNの売上に大きく関係しています。
このアプリは、コーディネート専用のSNSのようなもの。WEARに登録したファッショニスタは、自身のコーディネートを写真に撮ってアプリ上にアップし、商品をタグ付けします。ユーザーは、アップされた写真の中から好きなコーディネートを見つけ、そのままその商品をZOZOTOWNで購入できるという仕組みになっています。
モデルやインフルエンサーと同じコーディネートをシームレスな手続きで購入できる点は、ZOZOTOWNおよび WEAR成功のポイントでしょう。

無印良品

株式会社良品計画の運営する無印良品ネットストアも、人気のECサイトのひとつです。

このサイトはシンプルさが特徴。シンプルな写真とシンプルなカテゴリ分けで構築されたサイトは見やすく、直感的な操作が可能です。

無印良品ネットストアでは、以下のようなサービスを受けることができます。

【無印良品ネットストアのサービス】

  • 全サイズ展開(XS〜XLまで)
  • まとめ買いで5%オフ
  • スタッフスナップ表示
  • レビュー表示
  • 店舗在庫確認
  • 店舗受け取りで送料無料
  • コンビニ・ポスト受け取り可能
  • 新古品・中古品の販売

また、オンライン・オフライン双方の売上アップに影響しているのが、オリジナルアプリ「MUJI passport」です。
会員証を兼ねるこのアプリでは、オンライン・オフライン時の利用により、ポイントとして使える独自のマイルを貯めることができます。このようなポイント施策は、安定的な集客に非常に効果的だと言えるでしょう。

無印良品ネットストア・アプリは、読み物としての満足度も○。オウンドメディアとしても成功しています。

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【美容】ECサイトの成功事例

美容関連のサイトでも、ECサイトで成功している企業は多数存在します。ここではその中から、3つの事例をご紹介します。

watashi+ by shiseido

資生堂が運営するwatashi+(ワタシプラス)は、さまざまなブランドを展開する資生堂のスキンケア・メイクアップアイテムを扱うECサイト。このサイトは、パーソナライゼーションに力を入れています。
サイト上では、次のようなパーソナライゼーションサービスが展開されています。

【watashi+のパーソナライゼーションサービス】

  • 3D診断によるメイク分析
  • バーチャルメイクアップ
  • スマホで肌分析
  • 電話・ビデオ通話・チャットで美容相談

スキンケアアイテムやメイクアップアイテムは、人によって合うものが異なります。プロのアドバイスを受けたいという人も多いでしょう。
watashi+では、そのようなニーズを受け、パーソナライゼーションサービスを拡充。店舗に行かなくてもプロのアドバイスを受けられる仕組みを作り、ECサイトを成功させています。

また、サイト内のコンテンツが充実しているのも、watashi+の魅力。美容に関する記事が多数掲載されており、オウンドメディアとしての役割も果たしています。
さらに、店舗で使えるクーポンの配布や店舗カウンセリングの予約など、オフラインでの販売との連携機能を用意している点も特徴でしょう。

そんなwatashi+は、近年中国のEC通販企業と提携し、越境ECとしても大きな利益を出しています。

FANCLオンライン

無添加化粧品や健康食品、サプリメントなど販売するFANCL。そのECサイトであるFANCLオンラインでは、多様なキャンペーンで顧客の購買意欲を高めています。

【FANCLオンラインのキャンペーン例】

  • サンプルプレゼント
  • 特別価格での商品販売
  • ボーナスポイント付与
  • 数量限定品の販売
  • 無料モニター募集
  • メルマガ登録クーポンの配布
  • 定期便割引の実施

また、ライブショッピングやパーソナルカウンセリングなど、顧客接点を増やすサービスも多数用意されています。オンラインイベントのアーカイブ動画や薬の飲み合わせ検索などのサービスは、顧客満足度向上に効果的です。

サイト内には読み応えのあるコンテンツも多数。さらに、ECサイトと連携するエンターテイメントチャンネル「そこまでやりますチャンネル」では、美容と健康に関する情報を高いエンターテイメント性を交えながら発信するなど、コンテンツマーケティングにも力を入れています。

FANCLは、自社ECだけでなく、外部の大手モールにも出店し、顧客との接点を増やしています。通販だけでも、ECサイトやアプリ、カタログ、電話など複数のチャネルがあり、その結果、2020年には通販による販売が全体の約5割に。ECをはじめとした通販ユーザーを着実に増やしてきました。
独自システム「FIT2(FANCL Information Technology)」では、OMO施策として顧客データの一元化を行い、オンライン・オフラインにおける相互送客を実現しています。

@COSME Shopping

コスメ情報を発信する@COSMEは、近年@COSME Shoppingというコスメ通販サイトの運用を開始しました。取り扱いブランドは2,000以上、商品数は44,000点以上と、その規模は国内最大級。コスメのプラットフォームとも言えるサイトです。

このサイトは、母体となる@COSMEの認知度と信頼性の高さをもとに、ユーザーによるコスメの認知から購入までのプロセスを、次のような流れでシームレスに繋いでいる点が特徴です。

【@COSME Shoppingの商品購入までの流れ】

  1. 商品認知に繋がる情報を発信
  2. コスメへの理解を促進(LIVE配信やプレゼント配布、店頭での販促強化など)
  3. 疑似体験を経て、ユーザーは商品の購入検討へ(サンプル・テスター利用や@COSMEの口コミから)
  4. @COSME Shoppingでの商品購入

@COSME Shoppingでは、このような流れを、ECサイトや母体となる情報サイト、SNS、店舗という複数のチャネルからのアプローチにより、作り上げています。シームレスな流れ・複数チャネルの展開は、ユーザーの離脱防止に効果的でしょう。

また、プロの美容部員による情報が発信されている点も、@COSME Shoppingの特徴。この機能は、店舗で購入するようなネットショッピング体験を実現しています。

さらに、同サイトではコスメのサブスクサービスも展開。これは、毎月定額でサンプルサイズのコスメ数種類を試せるサービスです。
このサービスは、ユーザーの新たな商品の認知に繋がります。アンケート結果をマーケティングに活用できる点も大きな強みでしょう。

【食品】ECサイトの成功事例

ネットショップでは生鮮食品を取り扱うのが難しいことから、長年食品はECにあまり向かないと考えられてきました。しかし、近年ではさまざまな試みで消費者の利便性を高め、成功している食品ECサイトが増えています。
ここではその中から2つの事例をご紹介しましょう。

Oisix

Oisixは、生鮮食品の定期宅配サービス。その成功の秘密は、「入会ハードルの低さ」や「スーパーでは買えない体験の提供」、「複数チャネルでの広告戦略」にあると考えられます。

Oisixのような会員制のサービスでは、顧客の入会がひとつのハードルになります。そこでOisixでは、このハードルを下げるために以下のような施策を実施しています。

【Oisixの入会ハードルを下げる施策】

  • お得なお試しセットの用意
  • 入会金・年会費無料(入会しても注文しなければ0円)
  • いつでもキャンセル・解約が可能
  • 買い物券や送料無料の特典

このような施策により入会のハードルは下がり、利用者数も増加。2023年6月時点でOisixの利用者数500万人に達しています。

また、スーパーでは買えない体験を提供している点も、Oisixの強みです。
Oisixでは、食材を組み合わせたミールキットを販売したり、必要な分量の食材とレシピを同梱したりする販売形態を取っています。「自分でレシピや必要な材料を考えなくて良い」というのは、スーパーでは買えない貴重な体験。ユーザーは自炊しながらも、その負担を大きく軽減することができます。

さらに、CMやSNS広告を通じた宣伝やメディアでの特集、SNS運用なども実施。
中でも、Instagramでの、ユーザーによるOisixのタグをつけた料理の投稿は好評で、同社はInstagramをECサイトとも連携させて、リアルな食卓の声をユーザーに届けています。

全農食品オンラインショップ

全農食品オンラインショップは、JA全農グループの全国農協食品株式会社による通販サイト。
野菜や果物、特産品の販売はスーパーや百貨店との差別化が難しいですが、このECサイトは頒布会や定期購入で独自性を構築しています。

頒布会とは、事業者側が選んだ毎回違う商品が定期的にユーザーの元へ届くという販売方法。一方の定期購入は、ユーザーが選んだ毎回同じ商品が、定期的にユーザーの元へ届く販売方法です。

全農食品オンラインショップでは、複数種類の頒布会や定期購入のコースが用意されていて、旬の果物や野菜、肉、加工食品、菓子を自宅に届けてもらうことができます。
大きな特徴は、頒布会の商品をユーザーが決められること。ご説明した通り、通常の頒布会は事業者が商品を選びます。しかし、全農食品オンラインショップの頒布会では、複数の選択肢の中からユーザーが好きな商品を選ぶことが可能です。
これにより、定期的に異なる種類の生鮮品が届く頒布会の楽しみを維持しながら、好みでないものが届くリスクを回避できるようになり、ユーザーにとっての利便性・安心感は向上。頒布会の利用者は増加傾向にあります。

また、販促の一環として、ポイント付与やQUOカードプレゼントなどの施策も取られています。

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【その他】ECサイトの成功事例

最後に、電気機器や雑貨分野におけるECサイトの成功事例をご紹介します。

ヨドバシ.com

家電量販店であるヨドバシカメラは、実店舗だけでなく、ECサイト「ヨドバシ.com」の運営も行っています。他の家電量販店と比べてもこのECサイトの売上は高く、近年では、ECでの販売比率を約5割まで引き上げることを発表しました。

ヨドバシ.comが好調な背景には、「圧倒的な商品数」と「日本全国スピード配達・送料無料」という2つの要因があります。
このECサイトでは、以前は600万点だった取り扱い商品数を800万点に増やしました。家電だけでなく生活用品も豊富に扱う豊富なラインナップで、ユーザーを獲得しています。
また、グループの石井スポーツとも連携し、スポーツ用品を豊富に扱っている点も特徴でしょう。

さらに、ヨドバシ.comでは、購入価格に関係なく、送料は無料。スピード配達にも対応しており、「送料がかかる」「届くのに時間がかかる」という通販のリスクを払拭しています。
これにより、ECでの商品購入のハードルは下がり、新規顧客も増加しているようです。

もちろん、ポイント制度はオンラインもオフラインも共通。店舗で貯めたポイントをネットショッピングで利用することも可能です。

北欧暮らしの道具店

北欧暮らしの道具店は、株式会社クラシコムが運営するECサイト。北欧製品を中心に、雑貨や洋服を扱っています。

北欧暮らしの道具店は、コンテンツとしてのクオリティの高さと徹底された世界観で多くの消費者の支持を得て、成功を収めています。

とにかく読み物が充実しており、商品の紹介だけでなく、プロの小説家による連載や料理家による料理レシピも掲載。どの記事も、ただの情報としてだけでなく、小説のような感覚で読める文章として作成されています。
これらの読み物は、コンテンツマーケティングとしてECサイトの利用に大きく影響していると予想されます。

また、「フィットする暮らし、つくろう」をコンセプトに掲げる北欧暮らしの道具店では、取扱商品から写真、説明文、サイトデザインに至るまで、徹底的に世界観を統一しているのも魅力。これはブランディングとしても効果的であり、サイトのセンスや品質を信用して商品を購入するユーザーも少なくはありません。

さらに、スタッフが生活の中で商品を利用するリアルな様子を発信したり、販売している洋服を身長の異なるスタッフが実際に着用しそのサイズ感を解説したりと、わかりやすさにこだわったページ作りもポイント。各ページの写真と商品説明もかなりわかりやすく、ユーザーは安心して買い物を楽しむことができます。

ECとしての完成度が高い北欧暮らしの道具店は、月間200万人が訪れる人気ECサイトに成長しました。近年では、越境ECにも力を入れ、世界118の国や地域を対象に、商品の販売や情報発信を行なっています。

成功事例から学ぶ!ECサイトの売上アップのポイント

ECサイトの売上をアップさせるためには、ご紹介した成功事例でも実践されている次の7つの施策が有効です。

ポイント①:オムニチャネル戦略の実践
ポイント②:SNS・オウンドメディアの活用
ポイント③:ECサイトのSEO対策
ポイント④:マーケティングオートメーションの導入
ポイント⑤:公式アプリの開設
ポイント⑥:自社ECとECモールの同時展開
ポイント⑦:越境ECの展開

各施策について詳しく見ていきましょう。

ポイント①:オムニチャネル戦略の実践

あらゆる顧客との接点(=チャネル)を連携させて顧客にアプローチを行うオムニチャネル戦略は、近年多くの企業に導入されています。
ユーザーの利便性を高めるオムニチャネル戦略は、顧客満足度向上に効果的。これにより、企業はリピーターを増やしてECの売上を上げることができるでしょう。

ただし、この戦略によってECの売上が上がれば、反対に店舗での売上が低下する恐れもあります。このリスクに備えるためには、オンラインとオフラインを融合させるOMO戦略の導入も検討すると良いでしょう。

ポイント②:SNS・オウンドメディアの活用

現代ビジネスでは、TwitterやInstagram、LINEなどといったSNSの運用が非常に重要な役割を果たしています。
SNSは、コミュニケーションツールであると同時に、宣伝ツールでもあります。SNSの情報は拡散性に優れているため、うまく活用することで、企業は自社や商品の知名度を大きく上げることができるでしょう。

また、オウンドメディアの運用も集客施策として有効です。質の高い情報をオウンドメディアで発信できれば、それと連携した自社ECにも安定的な集客を得られるようになるでしょう。

ポイント③:ECサイトのSEO対策

検索ページに自社ECを上位表示させるためには、サイト内コンテンツのキーワードやサイト・ページの構造を最適化しなければなりません。これをSEO対策と呼びます。

コンテンツマーケティングが一般的になった現代ビジネスにおいて、SEOは重要性の高い施策。検索ページでの上位表示はECサイトのアクセス数を伸ばすことに繋がるためです。

SEO対策には手間と時間が必要ですが、ECの運営には欠かせないものであるため、必ず取り組むべきでしょう。

ポイント④:マーケティングオートメーションの導入

Webマーケティングを自動化すること、またそのツールをマーケティングオートメーションと呼びます。
マーケティングオートメーションを導入すれば、企業はより効率的かつ精密なマーケティング活動を行うことが可能です。顧客ごとに異なるアプローチを行うこともできるでしょう。

これにより、顧客一人ひとりに合った施策を実施できるようになれば、顧客満足度は向上し、ECにおけるリピーター率も上がる可能性があります。

ポイント⑤:公式アプリの開設

現代のスマートフォンの所有率は90%以上。多くの人がスマートフォンを持つようになったことから、アプリも企業にとって重要なアプローチ方法のひとつになっています。
公式アプリは導入にコストがかかり、また顧客によるダウンロードのハードルも高いです。しかし、一度ダウンロードしてもらえれば、プッシュ通知やクーポン配布など顧客に効果的なアプローチを行い、リピート率を高めることができます。

近年ではアプリをオンライン・オフライン共に使える会員証として利用している企業も多く、これはOMO戦略としても有効でしょう。

ポイント⑥:自社ECとECモールの同時展開

Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの大手ECモールは、とにかく集客力に長けています。大手ECモールへの出店は自社の知名度を高め、それは自社ECの集客にも繋がるでしょう。

ただし、モールへの出店・運用にはコストや手間がかかります。よって、出店に際して、自社リソースの見極めは重要です。

ポイント⑦:越境ECの展開

海外の顧客向けに展開するECサイトを、越境ECと呼びます。
越境ECでは、日本にいながらにしてあらゆる国に向けて商品を販売できるため、その分ターゲットも広げることができます。

越境EC始める主要な方法は、「自社ECを海外向けに立ち上げる」「海外モールへ出店する」の2種類。海外対応可能なASPサービスを利用するのもひとつでしょう。

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まとめ

ECサイトで成功を収めるためには、さまざまな面での対策が必要です。特に、SNSやオウンドメディアの運用などを通じ顧客との接点を増やすオムニチャネル戦略は、現代のEC運用において欠かせない施策だと言えるでしょう。
また、アプリの運用や他モールの活用など自社EC以外での商品販売に力を入れたり、越境ECを展開したりすることも、EC分野の売上向上に繋がります。

企業によって、EC成功のために適した施策は異なります。これから自社ECを立ち上げる方や既存ECの売上を上げたい方は、他社の成功事例を参考に自社に合ったEC施策を実施し、目標達成を目指しましょう。


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