こんにちは。新規事業の開発や既存業務の効率化などに使える補助金・助成金の無料診断 / 申請支援を行う『補助金サポート』を提供しているクラウド軍師運営チームです。
AI技術は年々進化しています。
そしてそれに伴い、社会ではさまざまな分野において、AIが活用されるようになってきました。実際、私たちの身近な場所でも、AIは活躍しています。
AIは、使い方次第であらゆる物事に対応可能な技術です。ユニークな活用も行われ、その可能性は無限大とも言えるでしょう。
そこで今回は、AIがどんな場所で導入されているのか、具体的な事例を「身近な事例」「産業別の事例」「面白い事例」の3種に分けてご紹介します。
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AI(人工知能)とは
AIとは、人間の知覚や知性を人工的に再現した技術のこと。Artificial Intelligenceを略したもので、日本語では人工知能とも呼ばれます。
AIは、経験から学び、進化していくことができる点が大きな特徴で、このような学習技術は機械学習と呼ばれます。近年では、AIのさらに高レベルな学習と進化を可能にするディープラーニングという技術も登場し、AIは社会においてより柔軟に活用できるものとして、あらゆる分野での導入が進んでいます。
AIを活用するメリット
生産性の向上
AIの業務活用によって生産性向上が期待されます。たとえば、RPAなどのAIはデスクワークの自動化が可能。AIを活用することで、大幅に業務時間を短縮するのと同時に、他の業務に注力できます。
また、AIは学習したルールに従って正確な情報を提供するため、人為的な作業ミスを防ぎます。ヒューマンエラーの減少で、業務プロセスは、さらに効率化。従業員は作業ミスの修正時間が減り、生産性向上に繋がるでしょう。
人手不足の解消
現在、日本では人手不足が深刻化しており、企業が人材確保に苦慮しています。この問題の解決にも、AIによる業務代替は効果的です。
前述のように、AIを活用すれば業務を効率化したり、ヒューマンエラーを減らすことで、生産性の向上が期待できます。つまり、その分 人が割かなければいけない工数が減るため、業務全体に必要な人手の数が減り、より少数の人員で業務を回していくことが可能になるのです。
コスト削減
業務をAIに任せることで、人件費などのコスト削減につながります。例えば、近年話題のChatGPTは、簡単なプログラミングコードやコンテンツの執筆、リサーチであれば、短時間で済みます。現場作業や技能系の職種においても、AIによる業務代替により、作業効率が向上し、生産性が高まると同時に、ケガなどのリスク回避も実現。
AIを活用することで、企業が抱える多くの業務課題を解決し、コスト削減につながることが期待されます。
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AI(人工知能)の活用トレンド
AIのメリットが注目される中、AIの活用シーンのトレンドは、どのように変化しているのでしょうか?
自然言語処理
自然言語処理とは、日常で使われる言葉をコンピューターで分析する技術です。日本語や英語などの言語に合わせて意味を解析し、要求に応じた処理を自動的に実行します。
自然言語処理の活用事例
- 機械翻訳:
自然言語処理を用いて、入力された文章の言語や意味、文脈などを即座に解析し、英語⇔日本語など、指定の言語に翻訳します。 - 文章の要約:
自然言語処理を使って、単語の出現頻度や文章内の位置などから意味を読み取ることで重要な情報を抽出し、長い文章を短くまとめます。
画像認識
画像認識は、コンピュータに読み込ませた画像から、人や物、文字などを自動で判別する技術のこと。大量のデータを高速処理し、AIがパターン認識に基づいて特徴を抽出します。最近では、深層学習の進歩により、ますます高精度な認識が可能となり、様々な分野で活用が進んでいます。
画像認識の活用事例
- 顔認証:
AI画像認識技術の応用により、スマホのロック解除に顔認証を使ったり、写真内の人物を検知して自動タグ付けをすることで、後から簡単に見返せるようになりました。 - カロリー計算:
AI画像認識技術を用いたアプリにより、食事の写真から食材とカロリーを判別し、最適なカロリーを算出することができます。 - アパレルトレンド予測:
AI画像認識技術を使用して、インターネット上から収集した画像からファッショントレンドを分析。今後のトレンドを予測して製造・販売に役立てます。
音声認識
AIの音声認識は、マイクで収集された音声を解析し、文字に変換する技術です。声の高さや強さ、発音の速さなどを考慮して、処理が行われます。
自然言語処理の活用事例
- スマートスピーカー:
Amazonの「Alexa」、Apple の 「Siri」などに代表されるように、音声認識技術で音声を検知し、指示に従って音楽再生やタスク管理などの様々な機能を提供します。 - 文字起こし:
録音またはリアルタイムで音声認識を行い、テキスト化します。会議の議事録作成や、インタビュー記事の執筆等で活用が見られます。
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身近なAI活用事例
AIは、私たちの身近な場所でも活用されています。まずはその例を2つご紹介しましょう。
国土交通省の交通量調査
国土交通省の交通量調査は、これまで5年に1回、人の手で行われてきました。道路脇で車の数を数える調査員の姿を目にしたことのある方は多いでしょう。
しかし、国土交通省は2021年に人の手による交通量調査を廃止。AIを使用する方法に切り替えました。
この方法は、保守管理のために国道に設置されている監視カメラの映像をAIが解析し、台数を数えるというもの。人の手による計測よりも正確でコストもかからないという利点があります。
国土交通省は、AIなどの先端技術を用い、今後常時の交通量観測を目指すと発表しており、そのための準備が進められています。
(参考:https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/amp/1421739)
メルカリの「AI出品」
ここ数年で利用者が増え、サービス自体も増加傾向にあるのが、フリマアプリ。メルカリは、数あるフリマアプリの中でも利用者の多いツールとして知られています。
このメルカリでも、AIは活用されています。それが、「AI出品」というサービス。出品したい商品の写真をスマホで撮影するだけで、AIが商品を画像認識し、商品カテゴリやブランド名などの商品情報を予測・自動入力するというものです。
フリマアプリへの出品は入力に手間がかかるという点がネックでしたが、AI出品を利用すれば、商品によっては1分以内に出品を完了させることも可能になります。
同社は、「売ることを空気にする」をコンセプトに、AIを用いた出品の簡易化を進めています。
(参考:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43070360Z20C19A3000000/)
自動運転技術 搭載車「スカイライン」
日産が開発したスカイラインは、プロパイロット2.0という高度な自動運転レベル2(部分的な運転の自動化)の技術を搭載。プロパイロット2.0は、AIを活用して、高速道路上での車線変更や分岐にも対応し、渋滞時には自動で停止・再開することができます。
また、スカイラインには、プロパイロット2.0によって実現される「手放し運転」が可能で、運転席から離れることができます。プロパイロット2.0は、ドライバーの負担を軽減し、より快適なドライブを実現することを目的としています。
(参考:https://jidounten-lab.com/u_nissan-skyline-matome)
(参考:https://www2.nissan.co.jp/BRAND/PROPILOT/)
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産業別のAI活用事例
AIは、さまざまな産業における課題解決も実現しています。その事例を産業別に4つ見ていきましょう。
【製造】AI搭載の原料検査装置で検査を自動化
食品メーカーであるキューピー株式会社は、製品の製造過程において、AIを活用しています。
キューピーで導入されたのは、AI搭載の原料検査装置。それまで人の手で行ってきた惣菜の原材料となるカット野菜の検査作業(変形や変色、夾雑物の取り除き等)を、良品のパターンを学習させたAIによる画像分析で自動化することに成功しました。
これにより、担当者の負担軽減や作業の均一化を実現しています。
また、同社はより安心・安全な食品製造に向け、他メーカーへのAI搭載原料検査装置の提供も検討しています。
(参考:https://www.kewpie.com/newsrelease/2019/1152/)
【水産業】養殖漁業の餌やりを可視化
「UMITRON FAI」
養殖業に特化したテクノロジー企業ウミトロンが手掛けたのが、「UMITRON FAI」という魚群行動解析システム。魚が餌を食べる状況を機械学習したAIにより、その時々で変化する魚の食欲を画像解析し、可視化できる技術です。
養殖漁業において餌やりのコストは大きく、過剰な餌は水質悪化にも繋がります。しかし、「UMITRON FAI」の技術によって、養殖魚への適切な餌やりが可能に。これにより、餌の無駄や水質悪化を防止できるようになり、養殖を営む漁師の負担軽減が実現されました。
(参考:https://pr-ja.umitron.com/post/186989483452/fai)
【小売】無人コンビニ「TOUCH TO GO」
2020年3月に開業した高輪ゲートウェイ駅に設置されているのが、AI技術を用いた無人コンビニ「TOUCH TO GO」です。
このコンビニでは、商品をひとつひとつレジでスキャンする必要がありません。なぜなら、店内のカメラと赤外線装置、重量計のデータを分析し、AIが「誰が何を購入したか」を正確に判断して、決済端末にデータを反映させるからです。この仕組みにより、商品を手に取ったら、客は出口付近にある端末で決済を行うだけで済みます。棚から取った商品を直接カバンに入れても問題はありません。
客はスムーズに買い物ができ、店舗側は人件費を抑えられるこのシステムは、より高い精度を目指し改良が進められています。
(参考:https://aismiley.co.jp/ai_news/mechanism-and-advantages-of-unmanned-convenience-stores-that-are-becoming-popular/)
【医療】AI搭載内視鏡ソフトウェア「WISE VISION」
国立研究開発法人国立がん研究センターと日本電気株式会社が共同開発を行ったのが、大腸内視鏡用のソフトウェア「WISE VISION 内視鏡画像解析AI」。AI搭載のソフトウェアにより、内視鏡検査時にリアルタイムに大腸がんや前がんを発見することができるシステムです。
このシステムには、1万以上の大腸がん病変の内視鏡画像を機械学習させたAIを搭載。AIは、検出した情報を事前に学習したデータと照らし合わせ、リアルタイムで医師にフィードバックします。
AIと医師の連携を実現する「WISE VISION」は、大腸がんの早期発見や診断精度の向上に効果的なシステムとして、医療の現場で注目されています。
(参考:https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2020/20210112/index.html)
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面白いAI活用事例
AIは、ユニークな活用も行われています。その例を2つご紹介しましょう。
AIアナウンサー「荒木ゆい」
AIアナウンサーとは、株式会社Specteeが開発したバーチャルアナウンサーのこと。実際のアナウンサーによるニュース音声を10万件以上機械学習したAIにより、より人に近い音声読み上げを可能にしています。
このAIアナウンサーの名前は「荒木ゆい」。名前以外の年齢や背景のコンセプトが詳細に設定されている点もユニークですね。
簡単に音声の作成ができ、読み上げを実行できるこのサービスは、テレビやラジオ、商業施設での館内放送などで活用されています。
(参考:https://www.ai-announcer.com/#service)
AIによる手話翻訳システム「Sure Talk」
電気通信大とソフトバンクが開発したのが、AIによる手話翻訳システム「Sure Talk」。カメラの前で人が手話を行うと、それをAIが認識し、数秒で手話の内容を連携したパソコンに日本語で表示するシステムです。
「Sure Talk」は、AIに手話を学習させることで、より多くの手話翻訳に対応。手話をした人の動作をAIが追跡・抽出することで、その内容をリアルタイムにテキスト変換し、スムーズに会話を繋ぎます。
耳が不自由な人とのスムーズなコミュニケーションを実現する「Sure Talk」は、自治体の窓口などへの設置が検討されています。
(参考:https://www.suretalk.mb.softbank.jp/)
AIによる姿勢矯正「Posen(ポーズン)」
Posen株式会社が開発した「Posen」は、ユーザーの姿勢を15秒でスコア化する骨格分析システム。AIを使った姿勢分析・関節可動域分析・運動機能測定などが可能です。
用途はさまざまで、下記のようなシーンでの活用が期待されています。
- 接客業をする従業員の姿勢を矯正することで、顧客からの印象を改善
- 従業員の健康状態を管理
- 高齢者施設でのリハビリ効果を測定
- 整骨院・マッサージ店などの施術効果を可視化
実際に、整体院、鍼灸整骨院、フィットネスジムやリハビリ施設など、多くの医療福祉施設などで導入が進んでいます。
(参考: https://www.chunichi.co.jp/amp/article/358737)
誰でも憧れの歌手になれる「なりきりマイク fear. ELT 持田香織」
なりきりマイクは、ヤマハが開発した誰でも憧れの歌手になれる音声認識・変換機能搭載のマイク。人の歌声を別人の歌声にリアルタイム変換する新技術「TransVox(トランスヴォックス)」を使い、実現しています。
通常のボイスチェンジャーとは異なり、リアルタイムで歌声を分析して変換先の歌声を作り出すことができます。発音や抑揚などの要素も考慮され、AIが特定の歌手の歌声を学習してそれを真似するように歌声を再合成することが可能です。
なりきりマイクのEvery Little Thingの持田香織さんの歌声を学習させたモデルは2022年10月までの限定公開のため、2023年現在は利用できません。
(参考:https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2208/26/news081.html)
カンニング・替え玉受験を防止するAI
株式会社ユーザーローカルは、試験中カンニングを自動検知するAI技術を開発。ディープラーニングによって試験会場内に設置されたエッジ端末とWebカメラによって受験者の行動推定を行い、不正行為をリアルタイムで自動検知します。
カンニング自動検知 AIは、不当な疑いをかけられる受験者を保護することや、プライバシーにも配慮。また、スマホ使用も検出可能です。設備を大規模にする必要がなく、広範囲を監視することができるため、試験官の手助けにもなります。
さらに、同製品は本人確認書類との照合を行うことで、替え玉受験を防止する機能も搭載しています。
(参考:https://ai-proctor.userlocal.jp/)
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まとめ
ご紹介したように、AIはさまざまな目的・方法で活用され、ビジネスや生活における課題解決を担っています。AIをうまく活用できれば、業務はより効率的で正確になり、人件費を削減したり人材をコア業務に割り当てたりすることも可能でしょう。
初めにも述べたように、AIの可能性は無限大。それをうまく活用していくことが、今後求められる効率的なビジネスを実現するための鍵なのかもしれません。
また、AIシステムを一から開発するのはハードルが高いという場合には、近年多くリリースされているAI搭載のビジネスツール導入を検討するのもひとつの方法でしょう。
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