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パソコンを導入し使用するためには、はじめにキッティングという作業が必要です。
この作業は工数が多く、完了までには手間や時間がかかります。そのため、特にパソコンの大規模導入にあたっては、会社および担当者の作業負担が大きくなる点が課題です。

この課題解決に役立つのが、キッティングサービスの利用。つまり、キッティングの外注(アウトソーシング)です。
作業を外注すれば、自社の作業負担は軽減させることができます。

今回はこのキッティングサービスについて、業務内容や費用相場、選定のポイントなど詳しく解説します。

キッティングサービスの主な業務内容

キッティングとは、PCなどのデバイスをすぐに使える状態にすること。これは新規導入やリプレイスなどの際に必要になるもので、デバイスの開梱から管理台帳への記入まで、あらゆる作業が対象になります。

キッティングサービスを利用して作業を外注する場合、サービス業者には次のような作業を任せることができます。

【キッティングサービスの主な業務内容】

  • PCの開梱、組み立て、設置
  • 周辺機器の接続
  • OSのインストール
  • 初期決定
  • ネットワーク設定、接続
  • 業務ソフトウェアのインストール
  • セキュリティ設定
  • 動作確認
  • 管理台帳への記入 など

このように、キッティングサービスでは一連の作業を外注することが可能です。これにより、自社での作業負担は大きく軽減されるでしょう。

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PCキッティングの外注費用の相場

キッティングサービスの利用には、費用がかかります。価格は、工数ごと・台数ごとに設定されていることが多いです。

ここでは、サービス利用における費用相場を表で確認していきましょう。

作業価格
設置・環境設定1,000〜10,000円/台
システムインストール1,000〜10,000円/台
データコピー1,000〜20,000円/台
アップデート・バックアップ1,000〜20,000円/台
その他要相談

上記はあくまで相場であり、具体的な価格はサービスによって異なります。データ復旧や消去、管理台帳への記入などといったオプション作業にもプラス料金で対応してもらえることが多いので、サービス内容と価格についてはよく確認しておくようにしましょう。

また、PCの台数によっては、まとめて外注することで割引を受けられる可能性もあります。
サービス利用の前には、複数社に見積もりを取り、その価格と内容を比較すると良いでしょう。

キッティングを外注するメリット

キッティングの外注には、次のようなメリットが期待できます。

  • 作業の効率化
  • 自社の業務負担の軽減
  • ヒューマンエラーの予防

各メリットについて詳しく解説します。

作業の効率化

キッティングサービスを請け負う業者は、キッティングの実務経験や知識に長けています。そのため、より効率的に作業を進めることが可能です。対応するPCの台数が多くても、自社の従業員が対応する場合と比べ、早期の作業完了を期待できるでしょう。

自社の業務負担の軽減

キッティングの作業は工数が多く、完了させるまでに時間と手間がかかります。特に対応するPCの台数が多い場合には、作業を担う担当者の負担は大きくなるでしょう。

しかし、作業をアウトソーシングすれば、キッティングに自社の人的リソースを割く必要はなくなります。これにより担当者の負担は軽減される他、コア業務に人材を集中させることも可能になるでしょう。

またキッティングサービスには、セキュリティ対策や機材の選定・調達、PCの廃棄なども依頼することができます。このようなオプションサービスを利用者すれば、自社の作業負担をさらに軽くすることができるでしょう。

ヒューマンエラーの予防

ミスのない正確な作業を期待できる点も、外注サービスを利用するメリットのひとつです。
サービスの担当者はノウハウに長けており、またマニュアルに沿って作業を実施することが多いため、キッティング作業においてヒューマンエラーを起こしにくいです。万が一エラーや不備が起きても、迅速な対応が可能でしょう。
これにより、依頼元の企業は、トラブルリスクを軽減しながらPCを安心して利用することができます。

キッティングサービスを選ぶ際のポイント

キッティングサービスを提供するIT関連会社は多数存在します。その中から自社で利用するサービスを選ぶ際には、必ず次の3点に注目するようにしてください。

  • コストとサービス内容
  • 対応可能台数と納期
  • セキュリティ対策

各ポイントについて詳しくご説明します。

コストとサービス内容

サービス選定においてまず注目すべきなのが、コストとサービス内容です。どの作業にいくらかかるか、総額はいくらになるか確認し、費用対効果を見極めましょう。

また、そのためにはどの作業を依頼するか明確にしておかなければなりません。先に外注したい作業をリストアップして、それをもとに各サービスの費用を算出すれば、コストを比較しやすいでしょう。

対応可能台数と納期

サービスによって、対応できるPCの台数は異なります。規模の大きな業者なら大量のキッティングにも対応できますが、規模の小さな業者であれば対応するPCの台数は限られるでしょう。

また、納期も業者によって差があります。PCを早急に使う必要がある場合には、早期納品に対応する業者への依頼を検討してください。

台数や納期、コストなどのニーズについては、あらかじめ優先順位を決めておき、それを基準にサービスを選ぶのもおすすめです。

セキュリティ対策

キッティングは、PC利用の安全性にも関わる重要な作業です。そのため、サービス選定時にはその業者が実施しているセキュリティ対策にも注目しなければなりません。

情報漏えいなどのトラブルを防ぐためにも、事前に各サービスのキッティングセンターへのセキュリティ対策を確認し、強固なセキュリティ対策を整備している業者を選ぶようにしましょう。

おすすめのキッティング代行業者を紹介

最後に、外注におすすめのキッティング代行業社を3つご紹介します。

パソコン修理24

パソコン修理24は、全国に50店舗以上を展開するPC修理・データ復旧サービス業者。キッティングサービスも提供しています。

このサービスは料金設定が明確な点が特徴。スタンダード・ミドル・プレミアムの3つの料金プランをベースに、必要なオプションを追加してニーズに合ったプランを構築できます。
10台以上はディスカウントが可能。1台からの依頼にも対応します。

株式会社ISF NET

株式会社ISF NETは、ITソリューションやサービスを提供する企業。インフラの構築や運用も手掛けており、キッティングサービスにも対応しています。

規模の大きなキッティングセンターの活用により、数千台のプロジェクトに対応可能。柔軟な対応力と優れたスピード、高い安心感で、顧客満足度の高いサービスを実施しています。

ヤマトシステム開発

ヤマトホールディングス傘下のヤマトシステム開発が提供するキッティングサービスは、柔軟さが特徴。多様なカスタマイズメニューと豊富なノウハウにより、ニーズに合った作業を行います。
導入前後にわたって課題解決を意識した提案を受けられるため、キッティングだけでなく業務改善も目指せます。

大規模導入に対応できるリソースを持つ点もこのサービスのメリット。マスタ作成やPCごとの個別設定にも対応可能です。

まとめ

キッティングサービスは、企業の負担を軽減させる手段のひとつです。それだけでなく、PC利用の安全性の確保にも、このサービスは有効でしょう。

ただし、サービス利用にあたっては、自社に合ったものを選ぶことが大切です。まずは自社のニーズと業者の特徴を比較し、慎重にサービス選定を行うようにしましょう。