CentOS 5をAWS VM Importを使用してAWS移行(エクスポート編)

目的

古いCentoOsをAWS VM Importを使用してAWSに移行します。
CloudEndureを使用した方が、簡単に移行出来ますが
今回はVM Importを使用して移行を実施ます。
この記事では実機からOSを吸い出してVM化するところまで記載します。
VMをインポートする記事は次のCentOS 5をAWS VM Importを使用してAWS移行(インポート編)を参照下さい。

前提

・CeontOS 5.5がインストールされたPC
・VMware vCenter Converter Standalone 6.0がインストール済みであること
・VMware ESXi 7.0がインストール済みであること
※VMware ESXi 7.0はユーザー登録のみの無償版で実施しました。
 無償版は機能が制限されていることもあり、本番環境では有償版を使用した方が良いと思います。

事前準備

・CeontOS 5がインストールされたPCを起動します。
 PCのIP: 192.168.10.149
 ※CeontOS 5には以下の設定をしています。
  ⇒ネットワークを固定ではなくDHCPに変更
  ⇒ファイヤーウォール(iptables)をOFF
  ⇒SELinuxを無効
  ⇒ルートユーザーでSSHのログインを許可

・VMware ESXi 7.0を起動します。
 VMware ESXiのIP: 192.168.194.128

・VMware ESXi 7.0でdatasourceを作成しておきます。
 datasourceのサイズはエクスポート対象のデータボリューム以上を設定する必要があります。
 datasource名: datasource1

以下からの作業は全てWindows上で行っています。

VMware vCenter Converter Standalone 6.0を使用してVM化します。

①VMware vCenter Converter Standalone 6.0にログイン
 作業用PCにインストールされているため「Connect to a local server」を選択します。

②左上のアイコン部分「Convert machine」を選択します。

③VM化する対象のPC情報を入力します。
Powered on: 選択
Remote Linux machine: 選択
IP address or name: 192.168.10.149※対象PCのIP
User name: root
Password: XXXXXX
※ルートユーザーのパスワードを設定します。

ユーザー入力後、接続の確認ダイアログが表示されますので「yes」を選択します。

④VM化した情報を格納する先を設定します。
VMware ESXi 7.0の情報を設定します。
Server: 192.168.194.128 ※VMware ESXi 7.0のIP
User name: root
Password: XXX
※ここのユーザーはVMware ESXi 7.0のユーザーを入力します。

自己証明を使用している場合、警告が出ますがここは「I gnore」を選択します。

⑤マシン名を設定します。
ここは特に何も変更せずに「Next」を選択します。

⑥VMの情報を設定します。
事前準備で作成したdatasource名を指定します。
datasource名: datasource1
Virtual machine version: Version 19

⑥確認画面が表示されます。
問題なければ「Finish」を選択します。

⑦Statusが「Completed」になるまで待ちます。

⑧VMware ESXi 7.0の画面に対象が表示されていること確認します。

ここまででVM化が完了しました。

VMware ESXi 7.0を使用してVMをエクスポートします。

①VMware ESXi 7.0の管理画面にログインします。
対象VMのメニューから「エクスポート」を選択します。

※VMware ESXi 7.0上でCentOSを起動してみたところ、起動は出来ましたが何故かキーボードが反応しない状態でした。移行の手順には影響ありませんのでキーボードの件は無視して進めます。

②対象のダウンロードで全てチェックし、ダウンロードします。

ダウンロードしたファイルは「c:\vm_export」に保存しました。

エクスポートされたファイルをOVA形式に変換します。

ファイルを1つに纏めるためOVA形式に変換しますが
AWS VM Importするだけの場合、この手順はスキップしても大丈夫かもしれません。

①変換にはovftool.exeを使用します。
ovftool.exeはVMwareインストールディレクトリに存在します。

成功すると「successfully」と表示されます。

出力ファイルは「C:\Users\xxx\AppData\Roaming\VMware\centos.ova」に出力されました。
※xxxはログインユーザーです。
※お使いの環境により出力先が異なる可能性があります。

以上でエクスポート編完了です。

Smallitのサービス